砂上楼閣

普段ある何気ない日常。 当たり前にある風景。 気付けば更地になり、空白となった¨それ¨を見て、なぜだか胸が締め付けられたような気がした。

嵐の過ぎたとある日。 少年は森で怪我をした青い鳥を助ける。 ２人（１人と１羽）はかけがえのない友達になり、毎日のように仲良く遊んでいた。 しかし ルリルルと呼ばれるその鳥…

姿を変えて、形を変えて、巡る、巡る、またいつか

あの青い空に、届け どこまでも、どこまでも遠いあの空に

君を埋めるための穴を掘った 良く晴れた日だったのは覚えてる だけど掘った穴には雨が降っていた

工場跡の管理人の仕事は毎日の見回りと１日１回の定時報告のみ。 毎日代わり映えのしないモニターを眺め続け、異常なしと報告するだけの簡単な仕事。 何も気付かず、余計な好奇心を持た…

これは彼女とボクの日常、その一コマ。 質問する彼女と答えるボク。 連想ゲームに、君ならどう答える？

2月14日、それは貴方と私が一つになった日。 今年も私は貴方と一つになる…

どうか忘れないで。 私たちはあなた無しでは生きられない。

✳︎これは夜勤明けのテンションで趣味嗜好を書き連ねた作品です。 ✳︎主に体のパーツの一部分に類似した響きの言葉が連呼されますが、断じて異なります。 ✳︎あくまで個人の主義主張であ…

高校生のユウキはSHRの直後光に包まれ、気がつくとどこか深い森の木の洞で目覚めた。 森の探索中に醜悪な生き物に襲われ、命からがら逃げ出すも限界を迎えた彼を救ったのは２人の男女。…

草木も眠る丑三つ時… 良い子はもう寝る時間だが、まだ作業は終わらない。 今夜は徹夜コースだろうか。 この歳になると徹夜は響くが仕方がない。 それにしても、腹が減ったなぁ…

遠くで虫の音が聴こえた。 リーン、リンと伸びやかに、途切れ途切れに聴こえる音色は夏の終わりと、秋の訪れを知らせているよう。 夏の騒がしさはなく、どこか物寂しげな音色が哀愁を誘…

毎年この時期になると思い出す。君との別れを。 悲しみでどうにかなってしまいそうで、けれど時間だけばどんどん過ぎ去って… また１年経って思い出す。君の温もりを。 愛おしくて、…

「好きです…」 君にそう言った。 これが何回目の告白なのか、もう覚えていない。 放課後、いつもの場所で、毎日のように呟いた告白。 君は手元の本から顔をあげない。 すぐに…

常冬の街から旅立ったトモとユキ。 多くの出会い、苦難、戦いを経て得たものは…？ そして今後訪れる出来事は… 無言の殺し屋と無口な少女、第二部です。

20××年。 世界中に奇病が蔓延した。 全世界が病に侵されたことで世界は…平和になっていた。 なぜ？ ◯◯は世界を救うのさ。 読み返すとより楽しめる、かも？

昔から何度も見た夢があった。 荒廃した無人の町並みに望郷の想いにも似た感情を抱いたまま年老いた男は、一人旅に出る。 目的地もなく、夢の理由すらきっかけに過ぎない。 男はあてもなく…

1年のほとんどを雪が覆う街。 そこには1人の殺し屋と１匹の獣がいた。 声を失った無言の殺し屋、トモ。 鳴くことを恐れた無口の獣、ユキ。 1人と１匹は今日も白い街に生きる。 罪人た…

夕暮れ時、人気のない道を歩いていると前からマスクをした女が近づいて来る。 「私、きれい？」 どちらの答えを出そうともこの女から逃れる事はできない。 口裂け女は今日も人気のない道で…

我が家には神様がいる。 白くて、小さくて、ふわふわな神様が。 神様がいるって気付いてる、そう気づかれちゃいけない。 今日も神様を無視しなきゃ。 でも神様は好奇心いっぱいで…

『レモンの樹に実がならなくなった』 そんな投書を受けた¨先輩¨と¨後輩¨。 稲穂学園の不思議研究会に所属する２人はその投書にどんな答えを見つけるのか。 本当のなまけ者は誰か…

「好きです…」 君は私にそう言った。 これが何回目の告白なのか、もう覚えていない。 放課後、いつもの場所で、毎日のように聞いた告白。 私は手元の本から顔をあげない。 君…

全てが白い灰に覆われた世界。 ¨私¨は記憶を頼りに灰の道を進む。 足跡も、記録も、何も残らない、旅。 ¨私¨の進む先に目指すものはあるのか。

ある日、ケガをしている小人を拾った。 手当をしてお菓子をあげたら懐かれた。 なのでうちで世話をしてみることにする。 ついでに観察日記でも書いてみようかな。

もう数年も前のことです。 家で10年近く世話をしていた子が老衰で逝きました。 その日、朝から妙な胸騒ぎを感じていたのを覚えています。 昼頃、私は仕事先であと一歩で命を落とし…

小さな時は、大きくなるのに必死だった。 気が付けば、誰よりも大きくなっていた。 けれど手を伸ばすほどに遠ざかっていく。

日の出と共に歩き出し、月を眺めて眠りにつく。 そんな旅をしてみたい。