似鳥鶏『一〇一教室』読了。
作者は確か別の作品で「ミステリーの旗手がホラーを手がける」みたいな触れ込みで作品を書いていたはずだが、この作品もミステリーというよりホラー。非合理な教育カルトの怪物達は、一切の超常性無く、我々の本質的な子供嫌いの闇、そこから目をそらした親のそれに潜み、人を嬲る。
終わり方も、いわゆる「スタッフロール後に墓場のしたから死体の腕が出てくるエンド」で、これからも悲劇の連なりを予想させる。主人公らの尽力で救われた人たちがいるのが救いか。
同時期に『バベル消滅』『ダブルクロスリプレイ・アカデミア』と、なんか学園関係を多く読んでしまった。