繰り返しになりますが、投稿済みの作品はこの近況ノートで更新を伝えるくらいしか、宣伝のしようがないんですよね。
ということで恥ずかしながら第三夜「猿柿」を公開しました。
ということでまだお読みでないという方はぜひこの機会に。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881930866ということでまた創作話なんかを。
今回はコメディーの話です。
私の作品にはすべてコメディー要素を入れるようにしてます。実際に笑えるかどうかは別にしてですよ。このコメディー要素は私の中ですごく重要です。理由は簡単、楽しいと思って読んでもらいたいからですね。どんなシリアスな話でも、エピソードの中にコメディー要素をいれたいと思ってます。
しかしコメディーというのは実は単純なようでいてすごく難しいんですよね。とくに文章で表現しようとする場合、オチまでの持っていきかた、つまり構成が難しいんですよね。
それともう一つはコメディーそのもののとらえ方が難しい。つまりどうすれば読者を笑わせられるのか? ということそのものが難しい。そういう意味で落語なんかはそのパータン学習のためにもいい教材だと思うんです。といいつつ、実はその素養がないんですが(笑)
ということで私の場合の書き方など。
一つ目。落とし穴に落とす。
単純ですね。もちろん本当に落とし穴のシーンを書くわけじゃありません。順調に歩いているつもりが、何なら気取って歩いているつもりが、突然穴に落ちてびっくりする、ということです。
問題は読者にこの落とし穴をしっかり見せておくこと。そこに近づいていく過程はクスクス笑いに、せっせと穴を掘ってカモフラージュするシーンはニヤニヤ笑いに、そして計画通りに落ち込んだ時にはハッハッハッと。
人間、基本的に意地悪な存在なんですよ(笑)
二つ目。喜劇と悲劇は表裏一体。
わが身には不幸、はたから見ればコメディー、そんなことです。これは今公開中のモノノ怪クリニック全般でやってますね。山吹先生はひたすらお金に縁がない。これはほんと悲劇です。でもそこであがく姿がコメディーになっています。
そう、やっぱり人間は基本的に意地悪な存在なんですよ(笑)
でも笑い飛ばす、というのがまた人間の強さなのです。
いいんです、細かいことは気にしなくて。
落とし穴だって不幸だって笑い飛ばしてやればいいんです。
笑っていれば何とかなるものです。
なにも笑えなくなるのがむしろ怖いことなんです。
モノノ怪クリニックのコメディーにはそんな思いも託しています。
ね、クロコさん!
ということで今回のイラストは如月芳美さんからのいただきものです。
書籍『いちいち癇に障るんですけどっ!』の作者さんです!