投稿済みの作品なので、この近況ノートで更新を伝えるくらいしか、宣伝のしようがないんだと思うんですよね。
ということで恥ずかしながら第二夜「尻茶碗」を投稿しました!
ということでまだお読みでないという方はぜひこの機会に。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881930866ほんと完結済み作品が読まれるのって厳しいんですよ(笑)
とはいえ、ノートがこれだけというのも寂しいですよね。
せっかくなので創作の話など。
みなさんは読者というのを想定して書いてますか?
私も執筆歴はそれりに長いのですが、書いていてギアが上がった、少しうまくなったな、と感じた時があります。
その転換点がこの「読者の想定」でした。
もともとスティーブン・キングが好きで、あんな小説を書いてみたい! なんて思ったのが入口でした。
この辺りのスタートはみんな同じじゃないかと思うのです。読んでいて面白かった小説、それでもどこか物足りなさを感じたりして、自分ならこう書きたいとか、このキャラクターだったらこうしてほしかった、もっとこういうシーンが読みたかったとか、なんかそんなこと。
それをじぶんなら埋められる、もっと面白くなるはず、なんていうのが原動力になったりしませんでしたか? わたしはそうでした。
しかしそうして書いた作品は自己満足は高くても、完成度がどれも今一つだったのです。自分で書いていてそれなりにのめりこむのですが、読み手としてのめりこめない。なんというか構成が悪い。物語であれば徐々に盛り上がって、クライマックスを迎えて、すっきりとしたエンディング、なんてのが読み手としては楽しいわけです。
それを感じさせるためには、自分自身ではない、読み手の第三者的な目線が必要になるのではないかと思ったわけです。
今、投稿している作品の中で古いのは『若君は吸血鬼』ですが、この作品はまさにその読者を意識して書いた初期の作品です。個人的にはすごく思い入れがあって、よくできた作品ではないかと自負しております。
(いや、そんなでもないよ……と思った方はこの先すっ飛ばして(笑) )
さて、この読者ですが、私は基本的にとある一人の読者に向けて書いております。その人は漫画や映画は好きだけど、本を読むのはあまり好きじゃない。ハリーポッターも途中で飽きてしまった筋金入りです。
だからこそ。
そんな人が最後まで読めるなら、それは面白い物語になっているのではないかと。
飽きずに読ませるためにどうしたらいいか? それを考えながら書いていったのです。キャラクターの印象を強くしたり、山場を作ったり、サブキャラクターを考えたり、そもそも地の分が長くならないようにしたり。あの手この手を考えるようになりました。
そうしてできたのが若君であり、その読者のお気に入り作品のひとつがこのモノノ怪クリニックなのです。
とまぁ最後は宣伝になりましたが、皆さんはどうなんだろう?
こんなこと考えてるの自分だけなのかな?
なんて思って。