えー、手前味噌ですが今回『サイコガーデン』で春美の戦闘シーンを投稿しまして、そういえばこのテーマには触れてなかったと立ち上げました。
ファンタジー、アクション、SFなどなど、戦闘シーンが核、物語のメインになる物語は結構多いと思います。
同時にその取扱い、書き方なんかは皆さんも試行錯誤されていると思うわけです。
かく言う私も戦闘シーンは書くのも読むのも大好きです。
しかし同時に書き手としてはすごく難しさを感じるのも事実です。
私が難しく感じるのはずばり読者の脳内映像にきちんと反映できているのか?
読んでいて爽快な感じがするものになっているのか?
という二点です。
例えば体の動き、どの手、どの足で攻撃を仕掛ける、とかどういう体勢でよける、なんかはある程度描写の必要なところだと思うのですが、これを書きすぎるとくどくなる感じがしたりもします。
そこまで細かい情報は求めていない、というか、かえって脳内映像が再現しずらくなる。さらにいえば、地の文が膨大な解説文になって、読んでいてつまらなくなってしまう。
かといって足りないと途端にシーンがぼやけてしまうわけで、このあたりの文章量そのものの加減にはいつも苦労します。
さらにリズムをよくするために、会話文を入れたいというのもあります。
ただこれも戦闘中にそんなにしゃべらない、というのも事実だと思うんですよね、リアルさが消えてしまう。
かといって無口なままにする、心の声だけ書いていく、というのもまた脳内映像的に物足りない。
さらにシーンにアクセントをつけるために、短くハッとするようなフレーズ、比喩をもりこむ。
これもカッコよくて好きなんですが、実はこれもまた高等テクニックですよね、なかなか言葉選びは難しいものです。
と、愚痴やボヤキのようになってきましたが、どうせなので私なりに工夫したところなども書いておきます。
①今回の『サイコガーデン』春美の戦闘シーンでは「おそいおそいっ」「かるいかるいっ」「まだまだっ」と言葉をつなげるセリフをアクセントにして、その間に描写を挟み込んでみました。
自分なりにはいいスピード感が出たと思うのですが、いかがだったでしょう?
②ちなみに『若君は吸血鬼』ではスピード空間が異なる「しじまの時」という設定を使い、文章そのものを詰め込める設定にして濃密さを演出してみました。
まぁこれはマト〇ックスのようでもありますが、じっさいはMVなどでよく使われていた演出を意識していました。ストップ&ゴー的な感じですね。
③『アトランティスのつまようじ』では虎子と龍次の二人の格闘シーンがありました。こちらは宙を飛ぶような、流れるようなシーンを目指してまして、
これは主人公のテルオが描写するというということでちょっと変わった感じの戦闘シーンになったと思ってます。テルオが映像を見ていて解説するような雰囲気でしょうか。
ずいぶんと長くなりました。
皆さんは戦闘シーンを書くときはどんなことに注意したり、工夫したりしていますか?
自画自賛もふくめ、こんな感じで書いたらカッコよく書けたぜ!なんて話ももちろんありです。
ぜひ書き込んでみてください。きっと知りたいと思う人は多いと思うのです!少なくとも私はすごーーーく興味があります。