まだ慌てる時間じゃない……
今回は一通目のハーフの事前予告になります。
だからまだ投稿しないように!
『ハーフ&ハーフ4』のタイトルで近々投稿するので、いつものようにコメント欄に本文か紹介を載せてもらいたいなと。
なんでわざわざこうするかというと、ノートだと私をフォローしてる人しかわかんないからですね。せっかくなので、みなさんの作品を不特定多数の人に見てもらえる機会を作りたいからです。
ちなみに私も参加して別枠で『代筆屋カラウリの憂鬱』というタイトルでまとめていく予定です。
ということでさっそく一通目の往信。
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青木部長
拝啓
時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。突然のお手紙にて驚かれたことと思いますが、なにとぞご容赦ください。
まずはこの度の無断欠勤と、返信が遅くなりましたこと、決算前の多忙な時期、なにより部長には大変なご迷惑をおかけしたこと、心より深くお詫び申し上げます。
私の携帯電話に部長よりおびただしい着信があったことはもちろん承知しておりました。それに対して返信できなかったことは故意ではなく、ひとえに私のおかれている環境のせいです。
信じられないかもしれませんが、私は今『異世界』というところに来ております。
その日の夜、十日以上続いた深夜残業で終電を逃した私は、徒歩にて帰途についておりました。その途中、車道の真ん中で震えている子猫を見つけたのです。私はかつて猫と暮らしていたこともあり、どうしても見て見ぬふりはできませんでした。そしてその子猫を助けようとしたところを、トラックにはねられたようなのです。
気づいたときには『異世界』にきておりました。そこは現代日本とはまるで違う、中世ヨーロッパのような世界です。
剣と魔法の織り成す世界に、最初こそ戸惑いましたが、私には趣味のゲーム知識がありました。今では仲間も増え、魔王討伐に欠かせないメンバーの一人として、せわしなくも充実した日々を送っております。
いつそちらの世界に戻れるのか分からないので、もうしばらくこちらの世界で頑張ってみようと思います。
部長には大変お世話になりましたが、私の現状をご理解いただければ幸いです。無事に暮らしておりますので、これ以上の心配も御連絡も無用と存じます。
またまことに勝手ながら、このまま会社にご迷惑をおかけするのも心苦しく、私のことは気にせず退職の手続きを進めてください。
最後になりますが、部長と会社のますますのご発展を祈念し、お別れの御挨拶とさせていただきます。
敬具
✉
ここまで。
流行りの異世界モノと社会人の憂鬱を混ぜ合わせてみました。
本当に異世界に行ったのか、退職のいいわけか、はたまた……。
宛先の青木部長も男性か女性かでいろいろ変わるかも。
なんて考えながらのお題でした。
参加してくださる方は青木部長として返信を考えてください。
書き手の名前はご自由にしてください。
第一弾の感想とか、要望なんて書いていただけると助かります!
第二弾はこんなのがいいなんて話も。
今回はホント手探りなので(笑)