ハローハロー、ハロー♬
お約束破りの異世界転移譚、
Hello, HALOworld!! 〜犬ドロボー追いかけたら、異世界にきちゃいました〜
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885245001 完結いたしました!!
なんとか、新世代ファンタジー小説コンテストの締め切りまでに完結しました。(完結ブースト、期待していいですよね)
ありきたりなテンプレ異世界ファンタジーに飽きたという方、お待ちしております。お約束破りなハロワールドが、きっと満足させてくれるでしょう。
※さて、ここから先はネタバレがあります。
前にも近況ノートかツイッターで書いたかもしれませんが、もともとこの作品は、魔法学園ものの異世界ファンタジーの前日譚というか、親世代の話として考えだしたのが始まりです。
西洋風でも、和風でも、中華風でも、ゲーム風でもない異世界を説明するのに、現代日本から転移した主人公の話があれば、ちょうどいいいう安易な考えから、ヒロインのリンちゃんが誕生しました。
親世代というのは、他でもないこのリンちゃんと犬ドロボーのグレイマンのことです。
最強の暈《ハロ》使いグレイマンの正体のタム・リンを拙いですが説明させていただきます。
スコットランドのカーターホフの妖精の騎士。バラの番人。
幼い頃、落馬した際に妖精の女王さまに連れ去られた人間です。
カーターホフの野で、バラを摘んだ乙女の純潔や緑のマント、金の指輪を奪うのが彼の役目。
妖精の国では、七年に一度、地獄への税として生贄を納める決まりがあります。
純潔を奪われて妊娠したジャネットに、次のハロウィンの夜に自分が生贄に選ばれるから助けてほしいとお願いします。
夜に妖精の目をあざむく緑のマントを羽織ったジャネットは、馬に乗った妖精の一行の中からタム・リンを見つけて馬から引きずり下ろします。
あらかじめ、タム・リンからなにがあっても一晩中抱きしめてほしいと聞かされていました。
怒った妖精の女王は、タム・リンの姿を猛獣や燃え盛る炎に次々と変えていきます。
恐怖に耐えながら、夜明けまで抱きしめ続けたジャネットは、お腹の中の父を勝ち取りました。
タム・リンは、ジャネットと子どもと暮らしました。めでたしめでたし。
という、はっきり言って、ジャネットが頑張っただけのヘタレ男の話は、ウィキペディアの日本語版もないほど、マイナーな伝承だと思います。(一応、某ゲームのキャラクターとして登場しているので、『タム・リン』とぐぐると真っ先にそっちがでてきます)
そして、作中にもありますが、バラッドがあります。
興味のある方は、こちらのブログを……
https://jennywren.exblog.jp/25771170/ ちなみに、タム・リンの伝承にはバリエーションがあるらしいです。
ジャネットが妊娠していなかったり、ヒロインの名前が違ったりです。
で、めでたしめでたしで終わった彼が、妖精の女王さまの気まぐれで再び仕えたというのは、わたしの創作です。もちろん、創作です。
タム・リンの容姿もはっきりしない伝承ですし、創作したっていいじゃない!!(おいおい)
もともと、わたしがタム・リンを知ったのも、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『9年目の魔法』です。創作のモチーフにされているんだから、いいじゃない。(日本ではどマイナーであることは、この際考えてはいけない)
タム・リンのことで、つい熱くなってしまって、申し訳ありませんでした。
さて、完結しましたが、ヒロインの物語はまだ続きますし、リンとタムタムの娘ちゃんの物語もあります。
それから、実は眠れる女神ナージェが主人公の前日譚も。
それから、各キャラに焦点を当てたスピンオフも書きたいですし、恐るべし暈《ハロ》ワールドです。(おい、作者が言うな)
でも、実際、暈《ハロ》ワールドには、かなりの可能性を感じてます。
タム・リンのようなどマイナーなキャラではなく、もっとメジャーな神話のキャラクターと絡めることもできますし、歴史上の人物でもオッケーですし。
際限なく盛り上がる妄想につきあわせるわけにはいきませんので、この辺で。
ではでは、一日でも早く過酷な暑さが和らぐことを願いながら。