ゆあん様の自主企画「筆致は物語を超えるか【葉桜の君に】」に参加した作品です。これは与えられたプロットを、作者独自の展開やフレーズで飾り立て、ひとつの作品として完成させる企画です。
この先、ネタバレを含みますのでご注意下さい。
はい、恒例の後書きです。
もう、この筆致企画はゆあん様の挑戦状だと思っております。
本当に本当に、難産でした(爆
いつも以上にフワッとした設定に、頭が真っ白になって、なかった事にしてしまおうと思った事が何度あった事か。おまけに、某所で私だけのレギュレーションも追加されるし(爆
ゆあん様のレギュレーションには昔の彼女と似ている理由があってもなくてもいいと書かれていましたが、最初から関連付ける事しか頭にありませんでした。
で、最初に頭に思い浮かんだのは桜子が昔の彼女の子供だったって設定でした。葉太の年齢は言及されていませんでしたからね。しかし、それだどどうにもドロドロした展開しか思い浮かばずボツ。ならばと、年の離れた妹にしようと。
さてさて、整合性のお時間です。
昔の彼女はどうやって別れたのか。それによって桜子の立ち位置も違ってきます。
題材は葉桜。私は桜の花弁が散っている所に美しさを感じない(時と場合によりますが)人なので、ならばそれをテーマにぶっ込んでやれと。なので、大変遺憾ではあるのですが、昔の恋人には亡くなって貰いました。
こうして、この物語が生まれた次第です。ならば、人が絶対にやらない(やれない)事をやってやろうと思い、過去のキャラを総出演させてみました。
じつはこれ、魔女っ子ゆきちゃん様から頂いた案だったりまします。
ゆきちゃん様はきらりのコメントで、私の書いた黒板を結びつけようとしていたんですね。普通に考えて、それは無理です。ならば、葉桜を介せばそれが可能になると思い、挑戦してみました。きらりの海斗も黒板の夏男も、単純なモブではありません。物語に関わっています。しかし、読まなくても何の問題もありません。そう書いています。
当然、それぞれがひとつの話で完結しております。しかし、他の作品を知っている人が読むと、もっと面白く読めると思います。
なんてギミックを効かせてみました。
いかがでしたでしょうか?
実はこの話、短編は一万文字以内という自分ルールがあったため、削ったエピソードがありました。本当ならそこまで書いて完成だと思うのですが、そこは勘弁して下さい(笑
葉太が青葉の所へ行かなかった事で、桜子ちゃんが葉太の学校まで行きます。小学校三年生。ひとり電車に乗って、なんでお姉ちゃんに会いに来なかったのか聞きに行くんです。
で、女の人と歩いている葉太を見かけてさらにショックを受けるというシーンです。
その前に青葉に言われていた事があります。
「葉太は私なんかじゃなくて、もっといい人を見つけて欲しい」というセリフです。
もちろん桜子ちゃんはイヤがります。自分も葉太が大好きだったから。そんなの絶対に許せなかった。その中での前述シーンです。
葉太に対する憎しみが膨れあがる瞬間です。
なんてエピソードをバッサリカットさせて頂きました。
あとがきを読んで下さった方だけのエピソードを言うことで(笑
あと、お恥ずかしい話、私は葉桜の季節を調べたのに誤認していました。
桜が散り始めて葉っぱが出てきてから、すべての葉っぱが緑になっている間と思い込んでいたんです。完全に時系列崩壊です。何故なら海斗のシーンは夏休み後半じゃないといけなかったから。動かしようがありません。なので、過去シーンはそのまま葉桜の季節ではない八月で進めさせて頂きました。
もっと言葉をよく調べるべきですね。反省です。
何か取り留めなくなってしったのでこの辺で。
整合性は可能な限り取ったつもりですが、おかしなところがあったら教えて下さい。質問もお答えしますよ。