この夏は井原西鶴の「男色大鑑」にどっぷり浸りましたよ~
と言っても実は、全編じっくりと読んだことは無いのです。
スイマセン(^^;
某研究会の「祭り」に参加いたしました。
先生方の熱い講義&現代語訳のあらすじ冊子を参考にさせていただきました。
今年の12月には、人気BL漫画家さんによるイラスト入り「男色大鑑・現代語訳」が出版されるそうで、とても楽しみです。
(以前11月発売と書いたのですが、12月になったようです)
「男色大鑑」は全8巻40話の短編集。
江戸時代初期のボーイズラブ(男色・衆道)小説です。
当時の実録物やエッセイ風読み物(西鶴の贔屓の役者か、もしかしてリアル恋人?!)もあり、悲劇・喜劇・ファンタジー・風刺など様々です。
(12月10日発売の現代語訳は八巻中、前半の武家社会の衆道に取材した作品四巻までが収録されるそうです)
その中で、ワタシがグッときたのが「中脇差は思いの焼け残り」という、武士編に分類されている物語でした。
これはもう是非、スピンオフを書きたい!という衝動に駆られました。
何といっても、刀好きとしては意味深で、果てしなく妄想が広がってしまうようなタイトルではないですか~(タイトル萌え)
吉川弘文館の「刀の明治維新」という本によりますと当時、脇差(小刀)は町人も百姓も身分を問わず、差すことが許されていたとか!
江戸時代の脇差は男子のファッションの一部、アクセサリー的な一面もあったようです。
ちなみに「大小、二本差し」は一応、武士だけのステータスシンボルです。
「中脇差は思いの焼け残り」の本編
主人公の半助がションボリと骨桶を持って旅するシーンから始まります。半助の旅日記のような感じです。
そんなわけで「江戸鯉物語」は旅に出る前の半助と生前の久四郎の妄想スピンオフとなっています。
テーマは刀と、いのち~みじかし~こいせよ~おとめ(若衆)となりました☆
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886611088