小説というものは、結局自分の中にある経験や考えから生まれてくるものなので、今まで触れてきた作品、ことに子どもの頃に触れた作品は強い影響を与えられていると感じるものです。
その極地と言えるのが、私の唯一のヒット作と言っていい『Qutie Crazy Doll ~僕は彼女の着せかえ人形~』だったりします。
男の娘は昔から細々と続いてきたジャンルだとは思いますが、一大ブームとまでなったことはないかと思います。それでも私の触れる作品には見事に登場してきて、私の趣味に多大な影響を与えてきました。
メダロット、はぴねす、ギルティギアは特に影響を受けたと思います。私の考える完璧な男の娘像はこの辺りの影響を多大に受けているような気がします。
その中でも私の原点とも言える男の娘(正確には女装男子ですが)は少女マンガの『Honey2スキップ!』でしょう。かなり古いものなので、見つけるのは難しいですが、見かけたら読んでみてほしいです。
私の考える男の娘の条件は、大きく分けると、
1.女の子から女装を強要されている
2.本当は男らしくありたいと思っている
3.自分のある才能に気付いていない(容姿のせいで自分に自信がない)
というのが基本になっています。
これを見てもらうとわかる通り、QCDの直は理想を詰め込んだキャラになっており、動かしていてとても楽しいキャラです。そのせいでやりたい放題やらせすぎてお話が止まってしまうのですが。
逆にこの直と同人誌『Lilyとらいあんぐる』の主人公、七海が私の中の男の娘を体現し過ぎていて、新しい男の娘を生み出せない状態だったりします。もっと男の娘主人公の話を書きたいんだけどなぁ。
直といえば、作中の偽名でも出てきたように決定前は直刃(スグハ)という名前でした。その前は名前だけでもカッコよく、と刃(じん)でした。
刃→直刃→直。見事に最初のカッコよさは消え去りましたね。
QCDといえばもう一人、人気とストーリーを支えてくれているのが遥華姉だと思います。
遥華という名前は、声優の照井春佳さんから来ています。遥華姉のセリフ、
「無理だよー。私巨神兵だもーん!」
というセリフが脳内CVで照井さんしか思い浮かばなくなり、仮でつけた名前がハルカでした。その後もいい名前が思い浮かばず、そのまま使うことになりました。
178cmの長身と竹刀一振りで中条家の護衛を薙ぎ払える実力がありながら、自分が着飾るのは恥ずかしい、長身ということにコンプレックスを持っているというギャップは我ながらいいキャラになったな、と思っています。
私にとっては人気のある作品であり、またエタってしまっている作品でもあります。あと1巻分でなんとかエンドまで持っていきたいと思っているのですが、直は目標を決めて進んでいるとして、玲様はどうするかな。
そんな弱音を吐いたところで、今回の作品紹介はここまでとさせていただきます。