煙 亜月

ああ、苦痛だ。今ここで器材が壊れてしまえばいいのに。 　 壊れてくれ。 それもただちに。

焼肉をしながらHSPであることを打ち明ける。おかまいなしにホルモンを焼きビールを飲む。

あなたはパンプスのヒールで『全力で』踏まれたことはありますか――？

辞められたらとっくに辞めてるよ

両親ふたりを襲った病気。でも、父も母も憶えていたんですよ、大事なものが何なのかを。

一年じゅう雨が降り続けるこの土地の者は、太陽を見たこともなければその概念も持たない。その地に女憑物落としが訪れ、「この雨は呪われている」と一喝。雨を上がらせる儀式を執り行う。

わたしと、和解せよ。

猫を轢いた、猫を轢いた、猫を轢いた。

トイレをほっとひと安心できる場、と勘違いされてはいませんか――便所があなたに牙をむくとき、わたしたちはどうすれば身の安全を確保できるのでしょうか。検証してみました。

”なぜ自分は剣道をやっている――？”　2020年夏。インターハイも部活動もなくなり、女子高生・あっこは自問――しなかった。そう、ソシャゲとアイス漬けの日々である。そんなあっこの元…

1話1作品順不同

純文学で描くファンタジックガテン系小説

極道がその失策において小指を詰めるのは、運命の赤い糸を切るためである――。

暑気払いの席で眠りこけてしまったかの女を送ることになった僕は――。

レポートに追われているからと、入ってはいけない日、その部屋へ入った僕が目にしたのは――。

わたしは仕事帰りに、決まって花を一輪だけ買う――。