第61話「神は人を統べない」までお読みくださり、ありがとうございます。
絶祈圏編も大きな山を越え、主要人物たちの関係性もかなり変化してきました。
今回は少しだけ、ファンブック風に「人間側」の登場人物を整理してみようと思います。第一弾です!
なお、この外伝は作中時間でおよそ一年半ほどの歳月をかけて、現在の地点へ辿り着いています。(ここは太文字にしたいくらい大切なところです。)
登場人物たちも、その間に少しずつ年を重ねています。
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クロウ
年齢:18歳〜19歳半
身長:168cm
灰溜地区で生きてきた、半人半神の青年。
黒羽外伝の主人公です。
最高神、天照と同じ琥珀の瞳を持つことから『最高神の息子を名乗れ』と言われ、その賭けに乗ってしまったことから事件に巻き込まれます。
最初のクロウは、「金儲け」と「生き延びること」を何より大事にしていました。
それは浅ましさというより、下層で生きるための現実的な価値観です。
父は美神・母は娼婦。半人半神でありながら、神力が非常に弱く神の世界(黄昏都)に居られない。居場所を求めながら生きているものの、どこにも属せないと思っている。
クロウにとって金は、自由であり、身を守る盾であり、自分の価値をどうにか証明する手段。
絶祈圏編を経て、クロウは少しずつ成長しています。
天照の息子を名乗ったこと。
その嘘が、夜姫を傷つけ、常世(世界)の騒乱の火種になったこと。
純神派に捕らわれ、死の淵を見たこと。
リズに助けられながら、艶香や煌を見捨てきれなかったこと。
そして、夜姫をもう一度見たこと。
彼は英雄ではありません。
怖がるし、泣くし、卑屈、格好悪いところもたくさんあります。
それでも最後の最後で、誰かを見捨てきらない。
クロウは神話の中心に放り込まれても、地を這う者の象徴として人の痛みを見てしまう青年です。
リズとは、灰溜で生きる相棒?になりつつあります。
夜姫には、憧れと罪悪感と、祈りに近い感情を抱く。
資産家のジェドからは、かなり雑に扱われつつも、少しずつ「見込みのある子供」として認められ始めています。
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リズ
年齢:18歳〜19歳半
身長:154cm
※クロウと同い年です。
桃色の髪とテラコッタ色の瞳をした、灰溜(はいだ)育ちの少女。
クロウのよき?相棒であり、絶祈圏編では彼を地獄の底まで助けに来た人物です。
軽くて、図太くて、金儲けが好き。
クロウをからかうのが上手く、口も態度も遠慮がありません。
そんな彼女ですが、その軽さの奥にあるのは灰溜で十八年以上を生き抜いた現実感です。
リズは、綺麗ごとだけで人を助ける子ではありません。
助けられないものは助けられないと分かっている。
逃げるべき時は逃げる。
それでも自分が手を伸ばすと決めた相手には、深く踏み込む。
クロウを助けに来たことは、彼女にとっても大きな決意でした。
最初はただの使い捨て、それから「一緒に金儲けをする相棒」だった二人ですが、今は互いの命の重さを知ってしまった関係です。
クロウがぐちゃぐちゃに泣いても、リズは笑う。
格好悪いところを容赦なく突く。
でも手は離さない。
クロウにとってリズは、地上へ戻るための手です。
夜姫が月明かりなら、リズは灰溜に戻るための、少し意地悪で温かい灯りです。
クロウとリズ
灰溜の転売屋コンビ。
そして、絶祈圏編で一気に関係が深まった二人です。
リズはクロウを助けに来ました。
命がけで。
それはクロウにとって、簡単に忘れられるものではありません。
二人の会話は軽く、雑で、よく言い合います。
でもその軽さが、地獄のあとに生きている実感をくれます。
クロウが泣いても、リズは笑う。
格好悪いところを見ても、見捨てない。
そこがこの二人の関係の強さです。
恋になるか、、どうでしょう。
けれど、互いに「生きて戻る」ための理由になっていることは確かです。
ちなみに、何度も書いておきますよ。
※外伝の夜姫の年齢は16歳〜17歳の物語です🌙