白部令士

柿をちぎるのは、私の役割。

小学生の兄妹。兄は、母親に暴力を振るわれる妹を連れ出して歩く。

新聞のスポーツ面を開く。ふと思う。

初めて訪れた町、冒険者酒場で依頼を受けようとしたのだが――。

伯父さんから、小さな畑を借りていた。深夜、畑の見回りで農道を歩く。

とある日曜日。お昼ご飯はなにがいい？　と、娘の真奈に訊いた話。

文化部に憧れ、高校では文芸部に入った僕だったが。

自転車で近くの本屋に行く。それだけの話です。

鉄籠手の修繕をしようと、防具屋に向かうゾマニィであったが。賊に囲まれ、青羽を渡すよう要求される。 青羽。所属していた傭兵団の団長から託された想いの籠もった品。傭兵団も団長も、今は…

町の、放棄された地区を一人歩む戦士体。彼の名はヤクラム。或る傭兵団の生き残りだった。

酒場『安酒と拳骨』亭にて。 人間族の女戦士ゾマニィとドワーフ戦士ゴイングードが、地酒を呑みながら案件を面倒くさがるという話。

放棄された村、土砂降りの雨。 ドワーフ戦士ゴイングードが、ゴブリンの集団と戦っていた。 「そこの方。観ていないで助けてくれんかの？」 「気付いていたのか。なんだかんだで、余裕があ…

残青の女戦鬼、神兵ゾマニィの出発点。 魔法が使えず、傭兵団のなかで刀の腕前は並の下というゾマニィ。彼女が少女神と出会い、代価を払って魔神を狩れる程の能力を手に入れた時の話。

高１女子の塩見さん。林間学校で肝試しに参加します。

小学生直太くんの、とある日。ちょっとしたフシギが入りこんできたり、こなかったりです。

精霊王の森、東のピクシー村ポヨド。いつものように歌い舞っていた私達は、村長から広場に集まるよう呼び掛けられた。

夏休み、補習授業の最終日。補習を終えて部活に顔を出した帰り、僕は近くの書店に立ち寄った。

気づくと、ぼくは山のなかにいた。どうして自分がこんなところにいるのか、まったくわからなかった。

山の道を歩いている女の子がいました。女の子の名前はトマコ。トマコはどうして、そんなところを歩いているのでしょう。