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つまり、不可欠なのは第一の生で存在しなかった因子

この前
読み手に「ついに出たあああああああああああ!!!!✨✨」って思ってもらえるくらいのキャラみなさん書いてます? っていう話をしましたが


出ました!!


そうです!!

【翡翠】で言うとこの人が私的に
出現を望んでいた人です!!



私は以前書きました。

ただ転生しただけで、幸せになれる転生話などに興味は無いし、
それは私の考える転生とは全く別のものだと。

転生、輪廻転生とは。

第一の生で真摯に、誠実に縁を結び、大切にした存在やものとだけは、大いなる因縁維より、第二の生でももしかしたら出会うことがあるかもしれない、しかしそれを覚えているかはさして重要ではない、

ただ天の視点からそんなことが起きたら幸せな世界だと思うからだという話をしました。

つまり、第一の生で誰かや何かに対して頑張らず、大切にもしてない者には、「転生」などという大いなる力は無関係なのであります。私の中ではね。

だからこそ転生しただけで幸せになど絶対になれない。

私がもし「第二の生」を書くならば、

完全なる第一の生からの引き継ぎであり、
第一の生が例え不幸だったとしても、第二の生でそれとは全く別の物に、転生しただけでなって幸せになれることなんか絶対に無いんだと、

第二の生において何の努力も必要しないような世界観は書かない、

絶対に転生しただけで幸せになどなれない話を私は書こう!!!!

って心に決めていて、

それで書いたのがこの【翡翠】です。



第一の生でリュティスに憎まれ尽くしたメリク。



目覚めても、状況が変わっていることなど決してありません。
第一の生で憎まれ尽くしたものは、
第二の生でも間違いなく憎まれ尽くしているのです。


――では、第二の生で幸せになるにはどうしたらいいのか?


それは、第一の生で出会わなかった人と出会い、
新たな縁や、幸せを見つけることです。

そうする時間を、与えられただけであり、

与えられた時間を、新しい世界観を見つけることに使えない人は、
第二の生でもまた無駄に時間を費やすだけでしょう。
そういう人は第三の生があっても
第四の生があっても、
何度生があっても、前世の繰り返しにしかなりません。


新しい人や、物に出会い――、


それに出会ったことで、今まで知らなかった幸せを知る。
自分自身が変化し、
違う考えや、
違う選択が出来るようになる。

違う選択肢を選ぶことで、第一の生で見当たらなかった新しい道が生まれ、

枝葉のように自分の人生が違うものに変わっていく。

それで幸せになれるのかどうかは分かりません。

しかし違う道を歩いたそこには、違う人との出会いが必ずあります。




私は少年時代、とにかく誰かに褒められることがありませんでした。
たまに褒められることがあっても、大いなる誰かが否定するのです。
「単にお世辞で誉めただけだ。お前なんか全然凄くないから、勘違いするなよ」と、強く睨みつけて来る。

今の私は「やかましいわボケぇ!!!!💢💢」とそんなことを言ってくる奴にメンチ切って殴りかかれますが、
子供の頃の、無垢で素直で、親や大人に逆らったことが一度もないような大人しい私は、大いなる大人からそんなことを言われると、


「……はい」


としか言えなくなりました。

とにかく私は長い間誰かに褒められたりすることが一度もありませんでした。
誉められても、それを報告すると「あっそう」「もっとすごい人いるから」などと相手にされないので、ある時期まで本当に自分はダメなんだ 何にも凄くない 他人より遥かに劣っていて凡庸なんだと、思い込んでしまっていたのです。



それが。



大学に入ってから、そういう自分を悪しきもの、劣ってるものだと馬鹿にして決めつける世界から飛び出した時、

驚くほど他人が私のことを誉めてくれたのです。

誉めてくれたというのは、何かが凄いというより、考え方を認めてくれるという表現が近いかもしれませんが、「面白い発想」「そこまで深堀りしてくるのはなかなか珍しい」と、友達とか身内ではなく、全く縁のない、初めて出会うような大人たちが誉めて、話を聞いたり、そこまで興味があるならば、と自分の大切な研究の話を惜しげもなく時間を使って私に話してくれたりしたのです。


ほんとうに、一気に世界が開けて、輝き出しました。


まさに第二の生です。

たまに信頼出来る人に、いや子供の頃はこんなに人と話せなかった 自分に自信がなかったからと打ち明けたりすると 「全くそうは見えない」と笑ってもらえます。


第二の生を幸せにするためには、
必ず自分が今度こそ幸せになりたいと思い、
第一の生とは全く違う人たちとも話してみようなどと、人に壁を作らず、
心を開いて、自ら積極的に接していく勇気が必要です。

でも、今まで出会わなかったような人たちは、

環境を変えれば必ず現われてくれます。

その人たちに会った時に、恐れず、依存もせず、真摯に付き合うこと。

その人たちが、いわば新しい世界を見せてくれるカギであり、第一の生とは全く違う人生の彩りになってくれる人たちです。



苦しんだ第一の生の末、

第二の生を生きることになったら、


必ず新しい誰かに出会うこと。


この人の存在が何よりも大事なのです。




つまり、この【その名を讃えよ】で出て来た魔術師ラムセスとの出会いが、
メリクの第二の生を全く第一の生と違うものにしていくのです。



私が大学で出会った尊敬する教授たちや、
信頼出来る友人たち。



あんなに駄目だ駄目だお前はダメだと呪いのように言われて来て、
自分でもそうなのか……と思い込んでいた私に、

「いやあなた全然ダメじゃないよ」
「面白いよ 最高」

と本当に一人の人間として1から出会って、そんな風に明るく笑いかけてくれた、
あの人たちの出会いがこのあたりの作者としての実感になります。



心が死なない限りは人間は生まれ変われます!!

そして心が死ぬ状態というのは多分、

「もう誰にも会いたくない」と

心が他人に対して完全に閉ざしてしまう状態なのだと思います。



私もそうなりかけたことありますが、
私には【創作】があったから。

素晴らしい仲間や
信頼する家族。
そういう世界観を第三者的には見て来て、

どこかで自分の生きてる世界はおかしい! と呪いの言葉に心まで浸蝕されなかったため、「自分を否定する連中なんかとは縁を切ればいい!!!」と強い心で飛び出せたわけです。


なので作中、メリクのことを認めてくれるエドアルトやミルグレンの存在も、非常に重要なのです。彼らがどこかでメリクの心の崩壊を止めてくれてた。
しかしながら第二の生で彼らがそのままいても、第一の生でメリクが生を望めなかった以上、もうそれだけでは魂を支えられないのです。

必要なのは第一の生で見かけなかった新しい因子。
それに触れることで、本人自体が変化し、
その変化をもたらした魂ならば、第一の生で自分を苦しめた者にもまたそいつがそんなことをしたら、

「やかましいわい!!!!💢 お前の言葉なんぞで二度と傷つかんわ!!!」

と勇敢に怒声をかませるようになるわけです。


リュティスの言葉はメリクに重い影響を今も及ぼしますが、


更に別の方向からメリクに大きな影響を及ぼす言葉を与えられる人が出現しました。


作者の私としてはまさに「出たああああ!!!✨✨🥰」の人の登場です

ここまで79話! 920000字!

やっとこの人を出せたっ!!!!🎉



うれしいね~~っ✨



年が変わるまでになんとか!

【翡翠】も百万字艦隊へと昇格させたいであります!('v')ゞ✨

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