その数は読み終えるペースを遥かに凌駕して増殖していく。数学的に言えば発散する。
受験生なんであんまり読書してられないんだけど、それはさておき最近川端康成にハマりそうになっている(まだ全然読んでない)
きっかけは「文豪エロティカル」というアンソロジー。日本の文豪10名の、何かしら誰かしらの性癖を擽るような短編を集めている。断っておくがいわゆるエッチな小説ではだんじてないし、僕がこれを書店で購入した理由が表紙のお姉さんの絵がとてもセクシーだったからとかそういう訳ではない。
で、端的に言えば、その中の川端康成「舞踏靴」というが"刺さった"のだ。たった10ページのお話だが、非常にゾクゾクした。そして僕が一番驚かされたのはその内容自体ではなく「意外と凄い読みやすい」ということだった。ノーベル文学賞作家なのだからさぞかし難しい文章なのだろうと、そんな偏見を持っていたが予想外にするするっと頭に入ってくる。その癖、非常に味わい豊かである。
ほんで、とりあえず伊豆の踊り子を読んだ。思わず唸るような描写に何度も出会い、物語の雰囲気も主人公の心情の変化もとても素晴らしかったが、ミステリ好きかつ文学鑑賞などとは縁遠い僕は、「読むべき人が読めばめちゃくちゃ凄い作品なんだろうけど、僕はそこまで感激はしなかったなあ」などという感想を持った。でも少なくとも伊豆の一人旅に行きたいという気持ちは芽生えた。
そして次に手を伸ばしたのが今読んでいる「みずうみ」という小説。
あああを〜〜〜〜〜
うっへ〜〜〜〜〜
これだ〜〜〜〜〜
俺はこれを求めてたぜえええええ〜〜〜〜
という感じである(現在進行形)
面倒くさいので具体的な感想は書かないが、最後まで存分に楽しませてもらうつもりだ。当たり前だが小説を書く上でも非常に勉強になっている。
こんな感じで読みたい小説、気になる作家は増えていく。ちなみに昨日ブックオフで
井上夢人「あくむ」
小野不由美「黒祠の島」を買った。両作家ともこれが初めてだし、非常に楽しみだ。
ででで、今読みかけの本がいっぱい溜まっている。ほぼ短編集だけど。
さっきも書いた「文豪エロティカル」、ミステリアンソロジー「謎の館へようこそ 黒」、麻耶雄嵩「さよなら神様」、紗倉まな「最低。」、深緑野分「オーブランの少女」、我孫子武丸「人形は眠らない」、マルキ・ド・サド「悪徳の栄え」、泡坂妻夫「湖底のまつり」 などなど、、、
もちろん読んでない積み本や読みたい本など、挙げだしたらキリがないが、それは本好きは皆そうだろう(そうだよね?
以上、雑文であった。