最近ちょっとしたニュースが入ったもので。
自作猫おじさんに登場する「猫おじさん」にはモデルがいます。彼はほぼ小説に書いた通りの恰好人物で、本は読んでいませんでしたし結局僕は一度も会話することはなかったのですが、やはり神社の手水舎で猫を可愛がっていました。
その猫おじさんが最近亡くなられたらしいのです。
そもそも彼はどういった人物だったのか。
どういう事情か彼には家が無く、神社の神主さんに面倒をみてもらっていたそうなのです。手水舎で時間を潰す生活を長らく続けた後、彼は生活保護を受けられるようになり神主さんの家(?)の中で暮らすようになりました。これが彼の姿を見かけなくなった理由です。
その後彼は穏やかな生活を続けていたらしいのですが、もともと抱えていた持病により亡くなった、とのことです。
僕は彼の名前も知らなければ会話したことすらありません。それでもこうした形で関わったことは何かの縁なのでしょう。
ご冥福をお祈りします。