こんにちは、ビジョンです。
最近近況ノートを更新していなかったので、以前になろうの方で回答したバトンをこちらにも掲載したいと思います。
自分の名刺代わりに、思い出深い作品や印象に残った作品などを最大10作品挙げるという物です。
条件は以下のようになります。
・『小説タイトル』を10作品記入する。
・自分の中のランキングを書くかは自由。
・気持ちで、作者名、出版社、感想や解説を書く。
↑作品への熱い想いを書くと、読んでいただく方も楽しめると思います。
・都合で、次のバトンの相手を指名する。
それでは始めます。
①『アルスラーン戦記』
私がそもそも小説という物を読み始めた切欠となった作品。と言っても当時は半分も理解できれば良い方という感じでしたが。
勧善懲悪かつ、ある意味で主人公(陣営)チート物の先駆けとも言えそうな作品。
②『ロードス島戦記』
そして私が小説というもの自体に興味を持って読み始めた切欠となったのがこの作品。当時はまだライトノベルという言葉はありませんでしたが、今にして思えばライトノベルの草分け的存在。ラノベにおけるエルフのイメージを決定付けたディードリットの存在は余りにも有名。
③『グイン・サーガ』
言わずと知れた超大作。作者病没のために未完となりました。子供の頃から継続して読み続けていたのでランクイン。ただ作者独特のくどい文体と耽美的嗜好を全面に押し出した作風で、途中から徐々について行けなくなってはいましたが(><)
④『オーバーロード』
そして私がWeb小説という物に興味を持ち始めた切欠となったのがこの作品です。ただ同時に自分には主人公(及びその仲間達)が絶対的最強チート物は余り合わないという事が理解できた作品でもありました。
⑤『米本土決戦』
ここからちょっと毛色が変わってきます。今から20年くらい前に書かれたカタストロフ物の海外小説。日本を含めたアジアを軍事制圧した中国が、遂にアメリカにも侵攻を開始するというのが舞台背景です。
今の強大になって覇権主義を剥き出しにする中国を見るにつけ、20年前のこの作品が驚くほど未来を予測していた事を痛感させられます。
また戦争物でありながら主人公が女性(それも大統領の娘)というのが新鮮で、昔から女主人公が好きだった自分の琴線に触れました。
⑥『女刑事サム・ホランド』シリーズ
同じく海外小説。こちらはそこまで古い作品ではありません。ワシントンDCの首都警察の女刑事サム・ホランドを主人公としたロマンスミステリー物で多くの既刊がありますが、日本語翻訳は2巻までしか出ていません。
DCで起こる凶悪殺人の捜査と、上院議員のニックとのロマンスが並行して進んでいく構成です。他にも相棒役のフレディや父親のスキップなど良キャラ多し。でも3巻以降が日本で出ない……
余談ですが実はこのサム・ホランド、私の代表作ともなった『女刑事と吸血鬼』の主人公ローラの原型だったりします(><)
⑦『女検視官ジェシカ・コラン』シリーズ
こちらはちょっと古い作品。FBIの検視官ジェシカ・コランを主人公としたミステリー&バイオレンス物のシリーズです。
このシリーズの特徴として、エピソードごとに個性的な殺人鬼達が登場するという点が挙げられます。
『人間吸血鬼』『カギ爪』『闇夜の徘徊者(ナイトクローラー)』『炎熱妖怪(ファイヤーファントム)』など厨二病心をくすぐる異名の殺人鬼達が次々と登場し、主人公ジェシカと全米中で死闘を繰り広げていきます。このシリーズも実は『女刑事と吸血鬼』の作品全体の構成に少し参考にさせて貰ってます。
またジェシカはFBIなので事件がある所全米に飛び回りますが、その舞台はニューオーリンズやマイアミ、ハワイ、イエローストーンなど有名な観光地が多いのも面白い仕掛けです。
各エピソードごとに色んな男性陣が現れてロマンス関係になるのも良いアクセントとなっています。
⑧『英雄コナン』シリーズ
皆さんは『コナン』と聞くと何を思い浮かべますか? 恐らく十人中十人(笑)が『名探偵コナン』を思い浮かべるはずです。しかし私にとっての『コナン』はロバート・E・ハワード原作の『英雄コナン』を指します。
古くは子供の時に夢中になって見ていたアーノルド・シュワルツェネッガー主演のヒロイック映画が切欠ですが、その後原作となった小説も読破しました。
原作は連作形式となっており、主人公が蛮人コナンである事以外には、エピソード同士の繋がりは全くなく独立しているのが特徴です。
コナンは基本的には北の最果てからやってきた蛮人であり、決して善人ではなくむしろかなりの悪人なのですが、女には紳士的で男気があり、非常に人間臭い性格をしています。また訳者にもよりますが台詞回しが秀逸で、とても学のない蛮人とは思えないようなウィットに富んだ台詞回しを披露してくれます。
またこのシリーズにはエピソードごとに魅力的なヒロインが登場するのも大きな特徴で、特に『赤い釘』に登場する女海賊ヴァレリアが秀逸です。
舞台背景となっているハイボリア世界は良い意味で「何でもあり」の世界観で、いつか自分もこういう世界を書いてみたいものです。
⑨『レッド・クイーン』シリーズ
これはかなり新しい作品です。超能力者である支配階級『シルバー』が支配する王国で、奴隷階級である『レッド』の少女であるメアが主人公となっていて、彼女の一人称で物語が進んでいきます。
しかし無能力の『レッド』であるはずのメアが、ある日『シルバー』のような超能力を発現させてしまい、それが切欠でシルバーの王国の中枢に呼び寄せられ、そこで王国を揺るがす陰謀に巻き込まれていきます。
シルバーの王子であるカルとメイヴンとのロマンスもあり、兄弟の間で揺れ動くメアの葛藤なども描かれます。
本国アメリカではかなりの既刊が出ていますが、やはり日本版が中々出ません……(><)
⑩『魔界転生』
最後はちょっと思い出したので追加(笑)
言わずと知れた(?)山田風太郎の代表作です。転生という言葉が付いてますが別に異世界に転生する訳ではありません。
前作に当たる『柳生忍法帖』もそうでしたが、この時代背景には珍しいハーレム要素をふんだんに取り入れているのが特徴で、また主人公の柳生十兵衛も天下無双の腕前で、また関わった女は殆どが彼に惚れるという、まるで今のなろうチーレムの原型とも言えるような造形となっています(笑)
しかし十兵衛はお手軽なろう主人公と違って女が惚れるのも無理からぬ、強くかつちょいワルの魅力的な人物であり、十兵衛とその仲間達の冒険は、古い小説でありながら今読んでも全く色褪せる事がありません。
……なんか想像以上に長くなってしまいました(汗
思い入れのある作品を語ろうとすればどうしても長くなってしまいますね。
自分で小説を書くようになってからは余りお金を出して本を買って読むという事はしなくなってしまいましたが、インプットも重要な作業なので、たまには新しい本も読まないといけませんね。