ここ2年ほど、ずっと懸案だった『帝国への海図』がもうすぐ完了します。
この作品は某新人賞に応募するために書きはじめたものの、文量が多くなりすぎてしまい、遂には応募できる新人賞がどこにも無くなってしまったもの。
以前に、ただ眠らすのはもったいないなと思って、文章量の規定の大きい、当初の目標とは違う別の新人賞向けに、エピソードを削り、句読点も最小限にして、あと一回改行したら、もう規定オーバーという限界まで削り込んだものを応募してみたのですが、当然ながらの一次落ち。
『カクヨム』には、この削り込んでダイエットした方のバージョンを元にして、逆に加筆しながら連載を始めました。今も最新話の公開と共に、加筆が進んでいます。
現在はまだ連載途中の段階ながら、既に一番最初に書いた長いバージョンよりも、長くなってしまっています。この調子で最終話までいくと、最初のバージョンの3割増しくらいになりそう。
最早、もうどこにも応募できませんね。
自分で評価すると、最初のバージョンより長くなっているのに、内容はずっと締まった感じになっていると思っています。
一旦書いたものを削って、また膨らますという手法もあるのだなと気付いたのが今回です。
小説を書くのって、まだまだ知らない事が沢山ありますね。手引書を幾ら読んでも身につかないから、自分で体験するしかありません。まだまだやることが沢山あるなあと、ため息が出ます。
今はもう『帝国への海図』の次も考え初めています。同じ手法で過去作を加筆するのか? プロットだけ書いてある新作を書くのか?
違う作風も試してみたいと思ってみたり……
でも、ラノベの文体だけはどうもだめだな……
どうしても、体になじまない……