https://kakuyomu.jp/works/16816452218796682844/episodes/16816452218809180800こんにちは、オロボ46です。
いつもは化け物バックパッカーシリーズを投稿していますが、今回は企画用として、化け物バックパッカーと世界観の繋がりがない短編となります。
ストーリーは、ただいまプロットを組み立てている途中の長編の前日談となります。
世界観と一部のキャラクターは長編のものと同じですが、少しだけ長編と雰囲気が変わっております。どのような世界観なのか、気になる人はどうぞ!
「“タケミツ”さん、その半年ぶりの仕事ってどんな内容なんですか?」
とある街の探偵事務所の中で、“くるみ”は探偵にたずねた。
「さて、まずはこれを見てほしい。依頼人から受け取った映像だ」
探偵の“タケミツ”は依頼に関する映像をスマホで見せる。
この時代のスマホは、小型の端末ではなく、手の平に埋め込まれた紋章の形をしていた。
魔女狩りで使われていた魔術が、身の回りで使われている時代。
人々は自身の体や物に紋章を付け、その紋章に触れて魔術を使い生活をしていた。
その様子は第4の産業革命にも見えるし、人体に埋め込むという感覚はサイバーパンクの世界にも近かった。
街のアーケード街の片隅に立っている探偵事務所に、半年ぶりの依頼が舞い込んでくる。
依頼の内容は、夜中でもライトを付けずに近づいてくる車のドライバーを突き止めること。いわゆるストーカーの犯人の調査だ。
騒がしい探偵“タケミツ”と、探偵事務所に通う女子中学生“くるみ”。
ふたりはそれぞれホウキとモップにまたがり、依頼主と合流するために、山の中のレストランに向かうが……
「よしっ! それでは行こう! 森のレストランへ!!」
横でホウキを浮かばせたタケミツさんが大声で叫ぶと、タケミツさんを乗せているホウキが走りだした。
「……」
もちろん、走らせるために大声を出す必要はない。普段の自分が歩こうと思えば歩けることと同じく、浮かんだモップに乗って前進しようと心の中で唱えるだけでよい。
私のモップがタケミツさんのホウキを追いかけて、走り始めた。
ぜひ見てくださいね!