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    化け物バックパッカーシリーズ

    短編シリーズ「化け物バックパッカー」の短編単体と短編集をまとめたものです。 じっくりと腰を据えて連続して読みたい人は短編集を、 ちょっとした時間に1エピソード読みたい人は短編単体をおすすめします。 「自分ノ触覚デ見サセテヨ、コノ世界ノ価値。写真ヤ言葉ダケデナク、コノ触覚デ」  黒いローブで身を隠す少女は、老人にそう頼む。  眼球代わりの、触覚を揺らしながら。  変異体。  それは、“突然変異症”によって、人間からかけ離れた姿となった元人間である。  変異体は、人間から姿を隠さなければならない。  それが出来なければ、待つのは施設への隔離、もしくは駆除だ。  変異体である少女に、人間の老人はこう答える。 「お嬢さんはこの世界の価値を見させくれるのか?」  ここは、地球とそっくりに創造された星。  地球と似た建物、地形、自然、人々が存在する星。    人間に見つからないように暮らす“変異体”が存在する星。  世界に対して独自の考えを持つ、人間と変異体が存在する星。  そんな星を、今日も彼らは旅をする。 「覚エテイルノハ……外ノ世界ニ出タカッタコトト……」 「僕の人形をぜひ、あなたの旅に連れて行ってください」 「まかせろ、俺がすぐに届けてやるぜ」 「まさかその変異体を助けようとは思っていませんよねえ?」 「変異体を見るとすぐに腰を抜かしちゃうから」 「我輩は、変異体へのビジネスを思いついた。ただそれだけである」 「俺は、この子に期待しているんだ。この世界の価値を見せてくれ……とな」  時系列はあるものの、「バックパッカーの老人、化け物と出会う」を見た後は、どこから読んでも問題ありません。  「小説家でなろう」「アルファポリス」「マグネット」「ノベルアップ+」と重複投稿しています。

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