• 詩・童話・その他
  • エッセイ・ノンフィクション

20221105 負の原子



落ちる水の場所を瀧というなら
昇る水は水蒸気と言へば良いのか

水蒸気と言うならば
あの山の向こうで木々を隠す霧をも
水蒸気と言うのか

この世界にあるものは
言葉で伝えられない何かか

水蒸気でもなければ
霧や雲でもない

この場所を包んでいるのは
冷ややかで
殆ど動きを感じられない風

マイナスのイオンと言うには
あまりにも陳腐で
想いに至らない空間を埋める言葉を
見つけられないでいる

私の中では
もはや言葉さえも必要なくなっているのであろう

2件のコメント

  • なんとなくだけど、わかります。
    そんなところに住んでいるので。
    森の木々や、土や、そんな自然たちの、
    「呼吸」みたいな感じですかね。
    まあ、実際そうなんですけど(笑)。
  • 緋雪様

     「実際そうなんですけど」
     あははは、笑えました!

     そうなんですよね
     自然そのものが生きているのですよね。

     森に住む生き物達だけではなくて
     大地や渓流が生きているのですよね
     命を感じます。

     ありがとうございます。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する