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「一つの星、二つの鏡像、三つの顔。」執筆までのメモ。





先日、小惑星リュウグウのサンプルをはやぶさ2が持ち帰り、分析のプレスリリースが出てきました。



その中に「アミノ酸鏡像異性体が左右等分量検出された」という分析が載っていました。



御存じの通り、地球の生命は左型アミノ酸タンパク質で構成されています。その時、左右のアミノ酸で構成された二つの生態系、という世界が閃きました。



しかし、万が一、左右のアミノ酸両生物が誕生しても、すぐにどちらのアミノ酸も代謝できる形質を持った生物が現れ、左右両生物を圧倒するでしょう。



つまり、この時点で可能性は低い。そして、両生態系の生物が我々の知っている生命史と同じ道を左右とも辿る事は限りなく可能性は0に近いでしょう。他の科学的設定に多くの問題を抱えています。L型とR型の生態系の化学的相互作用の欠如と進化の不安定性、遺伝子編集の生物学的副作用、情報理論的限界、物理・化学的条件の非現実性も承知してます。



しかし、宇宙は広く時間は永い。



可能性として存在の否定は出来ない、そして面白い!という「SF魂的結論」に至り、執筆にかかりました。

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