ハル

とにかくストーリーも文章も圧倒的に美しい幻想譚です。全カクヨム利用者の方々に読んでほしいと思うほどに。書き手として自信を失いそうなほどに。 ひとつひとつのことばを十分に味わいたくて…続きを読む

サメ映画とサメが大好きな私が、「こんな小説を待ってたんです！」と叫びたくなるような名作です。 映画愛にあふれたセンス抜群の各話タイトルを拝見しただけでも、出来の良さがわかります。 …続きを読む

鬼娘と一緒に地獄めぐりというコンセプトが、まず斬新です。 時代小説も得意とされる作者様の才能が存分に発揮された、地獄の克明な描写が楽しめます。 そして、とにかく鬼娘が魅力的なんです…続きを読む

西洋の怪物たちが江戸の町を恐怖におとしいれる！ 彼らを創造したのはかの平賀源内なのか？ そして対抗するはかの杉田玄白の弟子！ 学生時代、山田風太郎の『魔界転生』や国枝史郎の『八ヶ…続きを読む

燕尾服にシルクハットのカエルに連れられて、味気ない病室から一転、異世界へ！ 飄々としたカエルのマッシュ、おっとりした白クジラのフランク、まじめだけれどどこか天然な、木彫りのカッコウ…続きを読む

就職試験の面接で、「俺」たち受験生が受けた奇妙な指示。 その時点で物語に引きこまれ、どうしてこんなことを言うのだろう、「俺」はどうするのだろう、自分だったらどうするだろう――と考え…続きを読む

内見者ではなく、空き家を不法占拠しているひとの視点から始まるのが、まず面白いです。 発想も展開も秀逸ですし、ラストの一言も決まっています。 これ以上は何を書いてもネタバレになってし…続きを読む

「猿夢」も怖いですが（もっとも恥ずかしながら私は『猿夢』を知らず、この小説を読んで初めて調べたのですが）、この「鮫夢」も実に怖いです。 何しろあんなサメやこんなサメが襲ってくるので…続きを読む