「幸福の国の獣たち」とそのスピンオフのまとめ。
といっても舞台が共有なだけで、直接的な繋がりは……あるにはあるけど、いずれも単体でも成立するようにはなっています。
というか百万字越えの本編読了前提のスピンオフなんて誰得でしかない。それくらい私にもわかる。
『幸福の国の獣たち』
→本編。完結済み大長編。もともとこれだけのつもりだった。
数多の獣の神が同盟を組んでいる世界で、ライオンの神に恋をした元生け贄の少女ララキ。自分を助けたせいで消滅の危機に瀕した彼を救うため、神々の世界「幸福の国」を目指して旅立った彼女が、最初に出逢って相棒となった少年ミルンとともに世界各国を巡りながら神々の試練に立ち向かうモフモフな魔法バトル系冒険ファンタジー。
バックパッカー的な旅情感が売り。あと神々含めて三十種以上の動物が出てきます。前半は少年少女の爽やかな冒険譚ですが、後半から神々の政治的な対立や陰謀みたいな要素が出てくるのでけっこう大人向けなのかもしれない。
さらにたまにモブがエログロ(激しいものでは四肢切断とレイプ未遂)してるのでR-15ですが、主人公たちはド健全です。
なお書いた人的には女性向け異類婚姻譚×身分差ロマンスのつもりだったもよう。
『水晶の森にて』
→一話完結の短編。前日譚にあたり、本編のW主人公の片割れ・ミルンの学生時代の宿題の話。
特にアレなものは一切含まれないためレイティング上は全年齢向け。また彼が旅に出る前なので、神々がどうたらみたいな要素はわりと薄めです。なくもないが。
そして提出先のイベントに字数制限があったため、出てくる動物は狼オンリーです。
『雪を解いて春を招(よ)べ』
→ミルンの妹・リェーチカを主人公とする後日談。
「あのあと彼女が紋唱術学校に通い直したら」という体の魔法学園もの。よって旅/神要素なし。ただただ動物をモフりながら青春するだけの爽やかな友情系ファンタジー。
よってレイティングなし。ただ仕様上、いじめというか差別問題に言及するので序盤はちょっと鬱屈しています。でも基本的にはほのぼの系。
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