屈橋 毬花

丁寧な暮らしに憧れながらもなかなか理想を叶えられない一人暮らしの灯子。仕事もプライベートも両立できるよう奮闘する灯子の楽しみは、寝る前の独りカフェである。今宵も六畳間に彼女しか知…

一話完結の短編集。 ───と言われる瓶が数本。 瓶の中で少年少女の過去の思い出が泳いでいる。 アナタも呑んでみますか？ きっと涙が出るほど美味しいですよ。

彼と二人屋根の下。 久々の彼との再会に酒の注がれたコップへと伸びる手は忙しなく、気持ちの良いほろ酔い。 少しの緊張を拳の中へ隠しながら、彼におねだりすると、彼の答えは「NO」だっ…

　2XXX年。「文字を書く」＝「文字を打つ」と同義になり、識字率の読み書きの「書く」は媒体に文字を入力する能力として認識され始めた社会で、平凡な大学生の兼城然仁(かねきなりひと)…

コーヒー派の僕が恋をしたのは、紅茶好きの少女で、紅茶派の私が恋をしたのは、コーヒー好きの少年で。 不器用にも歩み寄る２人。 とある喫茶店での少年少女の小さな勇気の物語。

8/13~8/16までのお盆の四日間だけ、僕の家に彼女が訪れる。 遠距離恋愛の僕らにとって、大事な一年に一回のビッグイベント。 僕は玄関のキャンドルに火を灯して彼女を待つ。 僕…

唯一その研究所でプログラム以上の感情を持つことに成功した人工知能型ロボット、彼らはそれを『アンドロイド』とし、【Re-17】と命名した。 ある日、【Re-17】は新たな開発計画…

生まれてこの方18年。 腐れ縁も腐れ縁の性格真反対の男子高校生二人。 有能と無能の2人にはそれぞれにそれぞれに対してのオモイがあった。

幼馴染の二人は夏祭りに行く。甘党の彼女が夏祭りの最後に選んだのは、“林檎飴”だった。 胸を締めるショートショートをアナタに。、

日本でも南も南、鹿児島県。その中でも日本の市町村名最長である、桜島の左側、薩摩半島の西側にある港町、いちき串木野市。 県内でも祭りが盛んな街であり、年中祭りがある。 そこに冨宿渚…