いま脱衣所で全裸のままスマホでこの文章を書いている。
気がついたら私は25歳だ。2016年、リリース当初からカクヨムを利用して、今年で7年になる。
運命や宿命とは意地悪なもので、私がいちばん欲しかったものは、いまだ手に入っていない。
振り返ってみると
暗闇をひとりで這いずり回ってきた人生だった。
いつ明けるとも分からないトンネルの中を通り、たまに少し地表に出られても、すぐ次の長いトンネルを潜らねばならない。
そんな苦しくて苦しくて窒息してしまいそうな25年間だった。
私は光よりも闇を好み、
陽光よりも月明かりを好んで生きてきた。
強さよりも弱さに注目し
富む者より貧しい者に
麗しさよりも傷に
平坦よりは荒波に
平和よりは混沌に
平凡よりは異端に
興味を持って、生きてきた。
いまも私は孤独感を抱えながら、どうにかこうにか生き延びている。
でも沢山の友人を得た。
実妹を失わずに済んだ。
命を喪わずに済んだ。
五指と五体を満足に生きながらえている。
ご飯を美味しく食べている。
気持ちよくお風呂に入れている。
それでいい。
それだけで、今はよしとしよう。