カクヨムのドラッグ化、ポルノ化

カクヨミの★の数が多い作品を選んで読んでると、一話~二話の中で読者の期待に応えてくれて次話を読まずにはおれないエピソードのショート化を感じる。ショート動画全盛のYouTube、インスタ、FBと同じ。
これを私は「カクヨムのドラッグ化、ポルノ化」と呼びたい。日々の生活のストレスを忘れさせてくれる。アルコールや覚せい剤や盗撮に手を出すよりはぜんぜん罪がないし、こういうドラッグ化、ポルノ化が全盛なだけ、今の世の中はストレスが多いということなのかもしれない。

でもなぜドラッグ化、ポルノ化と呼ぶかと言うと、時間の浪費なのでほどほどにしなきゃなと自分でも思いながら辞められない状態だからです。その作品に「カタルシス」はあるのか? もちろんカクヨミの人気作品の中にも感動や愛を感じる作品もある。
昔の日本、今の韓ドラ、中国ドラマに多い、苦境が長く続いたのちの「ざまぁ」という戦略はメディアの氾濫の中で視聴者、読者を繋ぎ留められない。と言って、アルゴリズムが作り出すエコーチャンバーが作り出すランキングが、感動させてくれる作品を埋めてしまう。
アルゴリズムに代わるものの一つは「良心的なレビューワー」だが、今はそんなレビューワー自体が埋もれている。読める・観れる作品が多すぎて、下請けでも使わない限り、そこまで読んで観て発信するために時間を費やせない。もしそれをしている人がいたら、人生か家族を犠牲にしているかもしれない。

結局、インターネット時代が成熟してしまうと、インターネットがなかった狭い世界と同じようにSerendipity(幸運なる出会い)によるしかない。同好の志との幸運な出会いがギルドを作るまでになると、Movementが起こせるかもしれない。

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