『8話 お砂糖をたくさん』
「もしかして、お探しのものはこちらかな?」
ミルクの入ったカップと角砂糖の容れ物を差し出すと、姫花の顔がぱああ、と輝いた。姫花の表情が明るくなるのと比例して、なぜか僕の鼓動も速くなる。
「お砂糖、たくさんもらってもいいかな……?」
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
そう言って、僕が角砂糖の容れ物を渡すと、姫花は少しだけ遠慮がちにこちらの様子を伺いながら、ぽこぽことたくさんの角砂糖を入れはじめた。
※ animeAIdrawing というアプリで作成したAIイラストになります。
※8話より、ヒロインの姫花の挿絵になります。