『7話 天邪鬼な恋』
「聞きにくいんだけど、それって、ヤキモチ……だよね? もしかしなくても、莉奈は真人が好きなんじゃ……」
「な、ななな何言ってんの! 恭哉ってば、耳がおかしいんじゃないの! 嫌いだって言ってるでしょ!」
かああ、と音が聞こえてもおかしくないくらいの動揺っぷりでまくし立てると、顔面から火を吹く勢いで莉奈の顔が朱色に染まった。
「……隠せてないよ。ねぇ、姫花」
「うん。莉奈ってば、真人くんのことになると凄くわかりやすいから」
「ちょ、ちょっと! 姫花まで、何言っちゃってるの!」
慌てふためく莉奈を、二人で無言で見つめていると、観念したかのように、莉奈はしゃがみこむと両手で顔を覆い隠した。
※ animeAIdrawing というアプリで作成したAIイラストになります。
※7話より、ヒロインの親友の莉奈の挿絵になります。