気付けば、もう立春を過ぎていました。こんなに寒いのに……。
桜の咲く季節は、まだ遠くに感じます。
桜? 桜の花?
という訳で、近況ノート、桜花(ヒロイン)が(主に一章で)大暴れする桜邸のご紹介です。
前回、近況ノートで桜邸の元ネタを紹介するって宣言してしまったんですが、これ、あとがきでやる話では? でも、宣言したからにはやるっきゃない! ご紹介します!
去年の夏、忘れられない出会いをしました。
玉川麻衣先生の「秋草」という作品に、目を奪われてしまったんです。先生は、想い人を待ち続けて死ねない女性を、逸話「曲殿の姫君の事」と妖怪・青女房のイメージを併せて描かれたそうです。(美術の窓、2022,466(486),P28)
この作品の儚く美しい女性像が忘れられず、どうにかこの想いを形に出来ないか模索した結果、桜邸が生まれました。
「どうして!? 季節すら変わっちゃってるじゃん!」と思われた方、プロットを書いている時、木の傘も同じ疑問を抱きました。しかも、ヒロインの桜花は恋を知らずに死んだ女性なんですよね。それに、ヤンデレの悪霊って……秋草の儚さは一体何処へ?
でもこれ全部、主人公、雪二の所為なんです。文字起こしした時、雪二が「ハッピーエンドじゃなきゃ嫌だ~」って大暴れしてプロットを次々破壊していったんですよ……。この子、木の傘の意見ガン無視して話進めようとするんです。遂には木の傘の方が折れて、どうやったらハッピーエンドに行けるか考えた結果、今の形になりました。個人的に、春は恋が始まる季節で、告白といえば桜の木の下なイメージがあって……。そのため本作は『桜の下で春を待つ君』と『桜邸は化物屋敷』の前編・後編になっております。「生前報われなかった人が、幽霊になってから幸せを掴んでもいいじゃないか」って雪二に怒られた気がして(^▽^;)。でも、木の傘もどちらかと言えばハッピーエンドの方が好きなので、彼には感謝してます。
モデルとは大分かけ離れてしまったけど、今の桜邸、個人的にはかなり気に入っています。後編では好きな妖怪も結構出せたし、異種恋愛を書くのは楽しいです(*^^*)
あと少しで本編完結、と去年から言っているのに全然終わらないですね(・・;)
不慣れで本当に申し訳ないです。でも慣れる為にも、書き続けるっきゃない!
もしよろしければ、初心者の長編にもう少しお付き合い下さい。