第六話、公開しました。
今回、色々な言葉が出てきました。
ギルド、冒険者、五段階の依頼、竜。めぼしいのはここら辺でしょうか。
冒険者についてはある程度本編で語りましたし、それ以外について説明します。
まずはギルドについてですね。最初は組合にしようかとも考えたんですけど、ギルドのほうが聞き慣れてるでしょうし、カタカナ表記が少ないので目立つかなと。
冒険者の他にも新しい魔法を開発する魔術ギルド、この世界の魔法は世に広まったもの。魔術はまだ個人レベルでしか再現出来ないもの、といった認識です。なので魔術ギルドの仕事は新しい魔術の登録と、それを簡略化して魔法に落し込むことです。
全ての商品の売買を司る商会ギルド、全ての道と施設を網羅する案内ギルド、この二つは切っても切れない関係ですが、ギルド同士のパワーバランスを保つために別れています。
力の強いギルドはこの四つでしょうか。他にもギルドが存在しますが、大体はこの四つに傘下に入っています。
ギルドに入るメリットは研究資金や機材の貸し出し、情報収集のしやすさがありますが、それはデメリットでもあります。なのでギルドに属さない個人もいます。
冒険者ギルドはデメリットがほぼないギルドなので、殆どの冒険者が加入しています。入れば生存率は上がりますし、常に依頼が張り出されてますので食うに困ることはありません。
さらに、この国の幼い浮浪者はほぼ全員、冒険者ギルドに拾われて育てられます。小さな彼等は掃除などの簡単な仕事をこなしながら、冒険者としての教育を施されます。勿論、向き不向きがあるので、ある程度育ったら違うギルドを紹介したりもします。
次に依頼のランクについてですね。正しくは依頼内容によって別けられています。
白が一番簡単で建物の掃除や動物の世話、作物の収穫などです。このランクがお手伝いギルドと呼ばれてしまう原因だったりします。
次に黄色、これは採取などが当てはまります。一般的な香草の採取から強力な魔物が住む所でしか生息していない希少物など依頼による幅が一番広いランクです。大体はギルドに情報が揃っているので、山登りや危険回避などの技術があれば安全にこなせます。
青。護衛任務です。野性動物や魔物から家畜を守ったり、商人や案内人の旅路や学者たちの調査に付いていったり、要人の護衛など、ある程度の戦闘力と対話能力が求められます。
赤。討伐です。倉庫に潜む小型の魔物退治や近隣に湧いた魔物の討伐など戦闘力のみが求められる依頼が多いです。討伐した魔物の処分は依頼内容によりますが、大体は冒険者のものとなります。
そして黒。緊急性、重要性が極めて高いとギルド長が判断した依頼のみが、これに当たります。依頼報酬の他にもギルドから特別報酬が払われます。達成には白を除く三つのランクに精通してなければならない、ということから黒級は他の色よりも上に扱われるのです。
最後に竜ですが、普通の冒険者では逆立ちしても倒せません。10人係りで一匹でも殺せれば、ドラゴンスレイヤーとしての名誉が与えられるほどです。
因みに、竜は群れで生活します。正しくは、上位個体の龍の周りに生きる生物が、長い年月を経て竜になります。その生息圏から離れた個体ですら高い警戒が必要ですから、龍の棲みかの危険性は御察しでしょう。
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