他の小説の校正をしているときに突然ひらめいた。
「愛について一考察」という言葉と、「山田一郎」の貯金をする人生を長めに書いて、ラストの部分。
山田一郎の幼少期は少し自分に似せているが、自分は新聞配達はしなかったし、貧乏というのを「知った」のは青年になってからでした。
途中で中盤をごっそり書き直したりしていたので、生合成をすり合わせるのに少し時間がかかったりもしたけど、大体は想定通りにかけたと思います。ラストの方は結構気に入っているけれど、読んでいる人の想像力頼りなので、ちょっと説明不足かもしれない。
ただ、説明してしまうと野暮ったく感じると思う。
「電池」も「16時点のアンケート」も、次に書く予定の「想う」(おもいがのこる)も二十年前のプロットだったけど、これに関してはリアルタイムで思いついて書いた小説になります。
地味に、タイトルが気に入っています。
最後まで読んでいただければ幸いです。