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生まれなかった小説

お医者に行くのに、家を出るのに少し手間取って、時間を気にしながらいつもの道を歩いているときに、書き出しとおおまかな筋、タイトルを思いつきました。
信号を渡りきってから、道の隅っこによって、慌ててiPhoneでメモを取った。


 空が暗いのは、夜だからなのだろうか?
 風はない。
 暗い空は雲ひとつなく晴れているのに、星が一つも見えない。
 不思議だと気がつくまでしばらく、何もない空を眺めていた。

おいっ、 あんた

 声をかけられた。
 振り返ると、鬼がいた。
 肌は絵の具を塗ったように赤い。モジャモジャの髪の毛の間から2本、小さなツノが顔を出してい る。トラ模様の大きなパンツに、手には金棒を持っている。ハロウィンの仮装でもしているかのよう な、小さな子供の鬼だった。


タイトルは「鬼と僕の話し」
少年が死んでしまって賽の河原のようなところに行くが、少年には想う人もおらず、想われている人もおらず、見送る人が誰もいない。
鬼たちがそれを不憫に思い、おいおいと泣きながら、川を渡っていく少年を見送ってくれる。

なんとなく書き方や進め方のイメージがあったので、他の推敲をとめて筋だけで終わりまで書こうとあれこれ書いてみたが、どうしてもイメージから外れてしまうので、これは、今書く段階ではないのだなと、書き出しは気に入っているのだけどあきらめることにした、、、そうしないと他の推敲が進まないので。

いずれまた書き始めるか、違った形で書くことになるかは、そのとき次第。

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