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長い小説に必要なものとは……

はい、どうもこんにちは。名無之です。ソシャゲで一勝したら近況ノートを書こうと思ってソシャゲを始めたら10連敗をして今パッドな気分です笑。

まあ、そんなことは置いといてですね。今日は題名にもある通り、小説の適切な長さについてちょっと話していこうかなと思います。知恵袋かどこかだったと思うんですけど、長編小説の何が面白いんですか、と質問している人がいて……。まあ、ぶっちゃけ人それぞれっていう答えが適切なんですけれども、やっぱり長編小説に関しては「素人が書いた長編小説」と「奇跡が起きた長編小説」は読み進めやすさが断然違いますよね。

個人的に奇跡が起きた長編小説だと思っているのがローレンス・スターンの「トリストラム・シャンディ」で、本当に長いんですけども面白いんですよ。スイスイ読み進められました。
わからない人のために、どういう話かざっくり説明しますと、トリストラム・シャンディっていう人が自分の出自について語る、ただそれだけの話なんです。けれども、どんどんどんどん話が脱線していくんですね。まず自分について話して、かと思えば自分の父親はどこの生まれなのかっていうのを話だして、そしたら叔父は何をやってたのか話し出したりと、読めばわかりますが本当に脱線脱線の連続です。今時の公募でこれを出してきたら一発でアウトなやつですね笑。
さらにすごいのが表現手法で、自分を産んでくれた神父が死んでしまった時にはそれを嘆いてページを真っ黒に塗りつぶしたりして。夏目漱石も草枕で「とんでもねえ小説」だと評しているんですよね。
そして分量もめっちゃ多いんですけれども、なぜ名作と言われるかというと、複雑怪奇な文構造は然り、話がコロコロと展開していくそのタイミングがなかなか的を射ていて。誰か忘れちゃったんですけれども、「意識の転換点」って言っていた気がしますが、意識が心地よく揺れる時に話題を変えており、まさに奇跡的な神業だなと書く側としては思っています。

この飽きさせない工夫をトリストラム・シャンディで学び、作品作りにも意識しています。それこそトマス・プラテーションはただ主人公は変わるだけじゃなくて、トマス・プランテーションっていう場所に対して何かしらの秘密が隠されていて、徐々に明らかになる、という仕掛けを取り入れることで読者に最後まで読んでもらえるようにしています。

そんなトマス・プランテーションですけれども、いよいよハルカ君の章が佳境に入ってきましたね。果たして一体どうなってしまうのか。ぜひぜひお楽しみにしていただければと思います。

というわけで、今日はこんな感じで終わっていきます。
お疲れ様でした

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