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【読書感想文】長谷川幸洋「官僚との死闘七〇〇日」(ネタバレあり)

ずいぶんご無沙汰でした。最後に更新したのが一月ですので、およそ二ヶ月ぶりですね。いよいよ卒業論文が立て込んでしまい、終わったら終わったで新作の執筆をしなければならず、今日まで放置していました。
ただ、その間も読書を怠っていたわけではありません。さまざまな本を読んで、中には同じアマチュアの人の作品も読んで大きく成長する機会を得られたと思います。
というわけで、今日から読書感想文、再開していきます!

あらすじ:官僚支配に挑んだ「改革バトル」の真実。「税収が増えたら使ってしまえ!」―この国を裏から操る「闇の権力構造」の恐るべき腐敗、エゴ、謀略。既存の「政府与党vs.野党」の枠組みを真っ二つに割る。著者と高橋洋一ほか極秘チームの戦いを「実名」現場報告。

おすすめ度:中の中(一昔前の官僚主導政治を見たい人はおすすめ)

この本が出版されたのは2008年と10年以上前です。それゆえ、ノンフィクションでありながら現状の政局とはかなり変わっていますので、そこは理解して読み進めた方がいいと思います。もしくは、一つの物語として読むのも面白いかもしれません。
しかし、そこに書かれた話は全て事実ですのでリアリティに満ち溢れています。天下り廃止時の官僚側の稚拙な答弁や、優秀な官僚を相手に渡さないために裏で人事を操る様子が克明に描かれています。
本書は新聞社の解説員だった著者が特別メンバーとして第一次安倍政権に入って改革を模索する話です。その時に今ではメディアに引っ張りだこの高橋洋一が紹介されます。テレビで大胆なことを言ってる印象が強いと思いますが、そこにはきちんとした信念があり、そこも書かれていたことで彼に対する認識が180度変わりました。しかし、画期的だった彼の思考は財務省では邪魔な存在でしかなかったのです。改革に失敗した彼は閑職に飛ばされ、辞職を余儀なくされます。

この本を読むと、なぜ安倍さんが第二次政権で内閣人事局をおいたのかよく分かります。しかし、やはり情報が古いだけあって現在の政局と結びつけられるのはこのように僅かしかありません。再度言いますが、かつての官僚主導政治を見たい人にはおすすめです。

この本は政治的な内容を扱ったもので、下手に意見を言うと荒れそうなので今日はここまで。難しいですね。政治的議論が促されていますが、ネットでやっているそういう類のものは「知ってる」「知らない」の押し付け合いみたいで、お互いが「知ってる」状態で今後どのようにしていくべきかという本質が議論されていない気がします。
まあ、この意見もどこかで燃えそうなので、ここだけの話ということで。

さて、話は変わって現在「高校生が総理大臣になる法案が可決しました」という小説を限定ですが公開中です。これは権兵衛が書いた草案に僕が簡単に肉付けしたものです。なので比率としては名無之:権兵衛=3:7と考えてください。ここから本格的に肉付け・手直しを行い、作品の完成度をあげていこうと思います。みなさんも何かコメントがあればよろしくお願いします!

それじゃ、また!

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