最近、メガネを踏んづけて壊してしまい、それ以来裸眼生活が続いております。そうすると、基本デスクワークの僕はブルーライトをモロに浴びてしまい、数十分で集中が切れてしまうんですよね。おかげでここ最近の作業効率がガタ落ちです。
と言うわけで、この本が読むのも時間がかかってしまいました。まあ他にもいろいろ理由はあるのですが、とりあえず見ていきましょうか。
あらすじ:美人会社員が惨殺された不可解な殺人事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。同僚、同級生、家族、故郷の人々。彼女の関係者たちがそれぞれ証言した驚くべき内容とは。「噂」が恐怖を増幅する。果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも―ネット炎上、週刊誌報道が過熱、口コミで走る衝撃、ヒットメーカーによる、傑作ミステリ長編。
おすすめ度:中の上
目新しいことを積極的に行う、著者らしい作品だったと思います。ただ、それ以外で言えばどこにでもあるありきたりな内容の推理小説です。まあ、話の盛りかたであったり、陰口の言い方などはとてもリアルで素直にすごいな、と思いました。すみません、ここ最近どうも体調がすぐれず、惰性で書いています。
ただ、それでも褒めていきますよ。まず、この本の何より注目すべきことは巻末の付録でしょう。これと本文を交互に読み進めていきながら物語の全貌を理解していくと言うものです。後ろの付録はSNSのチャットや週刊誌記事、新聞記事までと様々です。しかも証言者の語り口も本当に喋ってるようで、とても読みやすい。流れるように読む事ができました。何点か、本当にこれいるか? と思える箇所もありましたが、それを挙げたらキリがないので、突っ込まないでおきます。
ただ! ただ一つだけ突っ込まして! 「マンマロー」って何? TwitterやFacebookなどのSNSはそれぞれ意味のある名前をもっています。Twitterは「呟く」という意味から派生したもので、Facebookは文字通り、顔写真を通じて友達のアクティヴィティを見る事ができるツールです。ではマンマローの語源とは? こればかりは調べても出てきませんでした。しかもマンマローの友達をマン・フレと言うらしく。明らかに「マ○コ・フレンド」の略としか思えませんでした(主はかなり疲れております)。これだけが最初から最後まで頭の中で干からびた鼻くそのようにへばりついて離れませんでした。簡略的な文を投稿するならTwitterをそのまま使えば良いし、そうじゃなくても何かそれっぽい言葉があったでしょ、と思います。そこだけは作者のセンスが理解できませんでした。みんなはどう思っているんだろう、とAmazonのレビューを調べてみたら、意外とみんな受け入れていて不思議でした。僕の感性がずれているのかな?
この作品は斬新かつ編集もかなり凝っていて一見上作なのですが、上のような事があったため、人には勧めないなということで「中の上」にしました。
さて、今日はこれくらいで終わろうと思います。
現在、公募用の中編を作っています。しかし、これはWeb公開してはいけないため、Twitterを通じて読んでくれる人を募集しようと考えています。もちろん、読んでくれる人にはそれ相応のお礼をしたいと思っています。完成の目処がたったらTwitterで告知するので、ぜひその時は声をかけてください。よろしくお願いします。
それじゃ、また。