あれ、題名間違ってるんじゃないか、とお思いのみなさん、ちゃんと合っています。新潮新書から2019年の7月に発刊されています。もし気になれば調べてみてください。
どうも名無之です。最近、モチベが激落ちしてた権兵衛がamazarashiの曲を聞いて復活しました。どうやら彼らの曲調と彼の心が以外にもマッチしてるみたいです。いやあ、ありがたや、ありがたや。最近のお気に入りは「独白」だそうです。僕も聞いてみましたが、個人的は「季節は次々死んでいく」の方が好きですね。
さあ、早速みていきましょう。
あらすじ:世界に新しい宗教が生まれつつある。その名は「シンギュラリティ」。急速に進化する人工知能がやがて人間知を超えたとき、人間存在の意味はどこに見いだせるのか。ビッグデータとアルゴリズム、AIが支配するデジタルテクノロジーの中心地アメリカ西海岸を旅しながら、変わりゆく人々の思考様式、労働と民主主義の価値、国家と企業の未来像を見つめる。ベストセラー作家が深く問う、AI時代の人間の意味論。
おすすめ度:中の上(左にはいいんじゃない)
昨今のテクノロジー事情を鑑みて書かれたものかと思ったら、おっさん二人のアメリカ旅行記でした。その点では最初と期待値がずれてしまい、あれと思ってしまったのですが、読み進めてみるとさすがベストセラー作家。考えといい、文章力といいとても読みやすいものがありました。
ただ、理系の僕から言わせると、所々AIの力を誇張しすぎているのではないかな、と思いました。まあ、これは完全に僕の主観なのですが、現在のAIは人間が操れるもので、ここ10年以降はAIが人間の手を離れて勝手に思考する(意思を持つ)ことは不可能に近いと考えています。そういうことを言う時に限って実現しそうで怖いんだけど笑。というわけで、この本で出てくるテクノロジーによる支配、というのは当分先と思われます。おそらく男性がこの世からいなくなるくらいかな?
ついでに言うと、本書の中に「いつか自動的にテントを組み立てて火を起こしてくれるテントやバーベキューコンロが現れるかもしれない」とありますが、製作者はキャンプがどのようなものかを理解した上で商品を開発しているので、原始的なものは最後まで残っていると思います。
とまあ、批判を書いているのですが、これを中の上にした理由としては現在のアメリカの状況を事細かに描写しているからです。格差による体型や教育の違い、人類の行末についてはしっかりと分析しています。彼が今のアメリカをみたらどう思うかぜひ聞いてみたいですね。ただ、トランプ政権に対してかなり批判をしているので、左が喜ぶかもと付け加えました。
あと何か言うことあるかな? うーん、なし! 一つ思った事があるけど、ただの悪口なのでやめにします。
というわけで、「1+1=3の世界に転生したら〜ある数学者の回顧録〜」更新再開しました。(どういうわけだ汗)
第二章からいよいよ物語の勢いも増してきます。権兵衛のテンションもamazarashiでぶっちぎりです。イエス! 彼らの曲はこんなテンションじゃないんですが、まあいいでしょう。
面倒な前口上がいらない人は二章から読んでも楽しめると思うので、ぜひ読んでみてくださいね。
それじゃ、また。