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【読書感想文】冲方丁「マルドゥック・スクランブル The 1st Compression——圧縮」(ネタバレあり)

どうもみなさんこんにちは。名無之です。日に日に暑くなる中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。今日は数々の作品を世に送り出し、小説だけに活躍の場を止まらない冲方さんの小説を紹介して行きます。しかし、なんだこのタイトルは。すっげえ長いな笑
早速見て行きましょう!

あらすじ:なぜ私なの?―賭博師シェルの奸計により少女娼婦バロットは爆炎にのまれた。瀕死の彼女を救ったのは、委任事件担当官にして万能兵器のネズミ、ウフコックだった。法的に禁止された科学技術の使用が許可されるスクランブル‐09。この緊急法令で蘇ったバロットはシェルの犯罪を追うが、そこに敵の担当官ボイルドが立ち塞がる。それはかつてウフコックを濫用し、殺戮の限りを尽くした男だった。

おすすめ度:中の中(間違えた)

冲方作品は権兵衛も読んだ事がなく、一作で読めるやつがいいねとブックオフで探したらこれが出てきました。最初、一冊で完結するものだと思って買ってみたのですが、なんという事でしょう。これは三部作の第一作目だったのです。そういうわけで「間違えた」と書きました。

文章はすごく読みやすかったです。スラスラと目が進んで、気がついたら終わっていました。終わり方もすごい余韻を残すような感じで、漫画の単行本を文芸書で読んでいるような感覚でした。もし二作目が手元にあったら伸びていたかもしれません。

ただ、続きを読みたいかと言われると「別に」。なんか、彼とは趣味が合わない気がしました。特に敵役の雑な作り方。両手にヴァギナを移植したり、全身に目や乳房を移植した異常集団が今回の敵役なのですが、明らかに作者の趣向を入れただけで、中身の感じられない代物でした。おまけに、言ってることは「犯してやる」だけで、それしか脳がねえのかよ、と権兵衛は悪態をついていました。

冲方作品はテレビアニメの「サイコパス」で見たことあるのですが、そちらの方は完成度も高く、世界観も凝っていて見応えがありました。もちろん本作も世界観はきっちり作り込まれていますが、サイコパスは明らかにその上位互換な気がします。ですので、彼の作品は今後も機会があったら読んで行こうかなと思います。

それにしても冲方さん、カバーの袖に彼の写真が掲載されていたのですが、めっちゃイケメンですね。羨ましいわぁ。僕らは写真撮られる事があったら絶対にフードを目ぶかにかぶるって決めてるんです。だって恥ずかしいから笑

では、今回はここらへんで終わろうと思います。
ちなみに、最新作の更新はもう少しお待ちください。今、権兵衛のけつ引っ叩いてプロットを練らせているので。
週明けから更新できたらいいな。

それじゃ、また。

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