どうも、名無之です。読書感想文第一弾を投稿してからはや三日。相変わらずの世の中ですね。そう言う時こそ本を読むんです。本はストレスを軽減する力もあるそうですよ〜
さて、今回は藤崎翔先生の「神様の裏の顔」です。第三十四回「横溝正史ミステリ大賞」を受賞した作品です。
おすすめ度やあらすじを書くまえに一つ確認しておきます。皆さんは「本格ミステリー」と言うジャンルをご存知でしょうか。ご存知ですか、あっはいすみません。まあ、でももし知らない人のために軽く説明させてください。
本格ミステリーとは読者も探偵役となって事件を紐解いていくジャンルのはずです。少なくともWikipediaにはそう書いてあります。解決編に入る前に読者の前には事件への手がかりが全て提示されていて、探偵と一緒に謎解きをしていくのが醍醐味のジャンルです。それでは、作品の内容を見てみましょう!
おすすめ度:中の中(ふっつー)
あらすじ:清廉潔白な教師が亡くなり、その通夜で涙を流す人がいる一方で、参列者の中にはふとした疑惑を抱く者も現れます。それを結び合わせてみると、実は凶悪な犯罪者像が浮かび上がるのです。次々と展開されていく推理とその意外な結末に話題騒然となった、本格ミステリーです。
はい、出ました本格ミステリー。権兵衛も僕もこの本を買う時に解説にこの文言があったので、よしやってやろうじゃない、と買ったわけです。まあ、かくゆう僕らは本格ミステリーは得意ではないんですけどね笑。まあ、でも読んでみるだけ読んでみて当てられなかったら、それほどすごい作品ですよ、と読書感想文に書けば良いか、と思っていたわけです。
しかし、蓋を開けてみればどうですか! 解決編になって新たな手がかりが出てくるは、多重人格のはずがあたかも見えているかのように話されているわで、もう本格ミステリーにはあるまじき酷さでした。いいですか、解決編で新たな証拠を出すのは、本格ミステリーではなく、ただのミステリーです。
それを差し置くと、うん、確かによくできているな、と思いました。周りに流されやすい日本人の特性に着目したストーリー展開や、全て読み終わった後の「神様の裏の顔」の本当の意味など、ああ、確かに受賞できるレベルの作品だな、と思いました。
今、僕らが更新している「七不思議探し」もそうなのですが、僕らはどうもタイトルとかキャッチコピーを書くのが苦手で、「神様の裏の顔」のように読む前と読んだ後にもその存在感を維持できるタイトルを付けられるのはすごいな、と思いました。僕らの作品も誰かに付けてもらおうかな? お待ちしてまーす。
ただ、他と区別化できるものはこのタイトルくらいで、あとはありきたりなミステリーでしたので、本格ミステリーと構えずに読んでも中の上だったと思います。
まあ、今回僕らが言いたかったことは本格ミステリーは読者に手がかりを全て提示してから解決編に入るジャンルだと言うことです。意外とこれって書く側にとっても難しいんですよね。
コメントや指摘したいことがあれば遠慮なく教えてください。よろしくお願いします。
と言うことで今回はこれくらいで。
それじゃ、また。