反骨漂流日誌・第3回~超獣戦隊ライブマン・第3話~

第3話「オブラー悪魔変身」の雑感など

・前回までの時点でケンプ、マゼンダと異なり普通の若者とさほど変わらないオブラーだったが、今回でサブタイトル通り悪魔変身。以後怪物然した獣人オブラーとして登場するようになる。二人に対して愚かな人間を否定するなら、人間としての姿を否定すべきだと主張しており、自分が一歩リードしたように誇っていたようだが……。

・ただケンプやマゼンダが人間然した姿であるのに対し、怪物然した姿となったオブラーの優越感は、裏を返せば人間の姿を捨てる事をしなければ追いつけなかったよ……。二人が天才肌としたらオブラーは天才ではなく秀才どまり。それゆえの物寂しさを感じなくもない

・そしてオブラーがウイルスを使ってまで、悪魔変身を果たしたのも、自分の虚弱体質を変えるため。ケンプ、マゼンダと違ってやはり天才に対しての秀才でしかないコンプレックスが見え隠れしているが……友人として丈は尾村だったオブラーの頃を知っている。本来泳げないにもかかわらず、子犬を助けようとして自分まで溺れてしまうなど優しい心の持ち主だと信じていた。だから二人の反対を押し切ってまで、実験のさなかで倒れたオブラーを助けようとする。

・だが、結局丈は尾村に裏切られてしまう。だから優しい心を過去の過ちと否定してまで、獣人オブラーと化した尾村を丈はもう友達でもないと訣別せざるを得なかった。戦いの後後悔の念があった丈を、勇介たちは俺達でもどうする事ができなかったと責める事はしない。この3人の結束にどこか寂しくもホッとさせられるが……。

・最後にオブラーが丈を騙し討ちにしようとしたのも、ウイルスの感染が進んでからであり、気のせいか尾村の意志で丈を拒絶したように思えないのだ。自分のコンプレックスから道を踏み外し、人間の姿まで捨ててしまった尾村だが、彼はやはりボルトの中でもがき苦しんでいるのではないだろうかと……余談ながら、今回の敵ウイルスヅノーのミサイルはペットボトルそのままのような……。

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