・はじめに
・反骨漂流日誌1回目として、「超獣戦隊ライブマン」の視聴感想を書く事にしました。スーパー戦隊シリーズに関しまして、リアルタイムか幼少期のレンタルなどで何作か見ていましたが、ここ最近ゴレンジャーやカーレンジャーを見ていた程度で最近のシリーズはあまり知りません。
・東映本社系ロボットアニメの視聴環境もあり、マイヒーローチャンネルに登録していまして、その中で何作か東映特撮の方に目を通していたのですが、ライブマンが見たいとの関心が高まりつつあり、今回のyoutubeでの配信をきっかけに追っていきたいと思います。
超獣戦隊ライブマン第1話「友よ君たちはなぜ!?」の雑感など
・このころの戦隊シリーズは25分枠故か展開がスピーディーだ。ただそれと別にかつての学友同士が袂を分かち戦いに至るまでの要点は抑えられていた。
・東映本社繋がりではないが、近未来を舞台にした学校の生徒たち3人が悪に挑む構図からして、「光速電神アルベガス」を思い出す所があった。無論あちらは大分ライトな作風の為、ライブマンとベクトルが大きく異なるのだが……
・当時、高学歴社会や知識・情報偏重の社会への警鐘との意図がライブマンの背景にあったそうだが、勇介、丈、めぐみの3人(ライブマン)と、月形、ルイ、尾村の3人(ボルト)が決別する導入はなかなかショッキングだった。勇介たちの学友だった卓二、麻里を躊躇なく殺めた描写は悪魔に魂を売った瞬間に相応しい。
・ふと同時期の「トランスフォーマー超神マスターフォース」でも、同じ3人の子供同士がサイバトロン、デストロンの戦士として対立していた。ただ主人公の少年少女3人と不良少年3人の喧嘩であり、デストロンに走った3人の子供たちも最終的に救われている。おそらくライブマンでボルトに魂を売った月影たち卓二、麻里だけでなく、2年後にスペースアカデミア号を轟沈させているので、取り返しがつかないところまで来ているような気がする。
・そして、大教授ビアスの配下として月影はケンプ、ルイはマゼンタとして如何にも悪役めいた装飾をつけており、ケンプに至っては美獣ケンプという如何にも天才が自惚れているような美しい獣へと姿を変えていた。尾村ことオブラーだけ外見もタキシードを着用しているだけで何か格が二人より劣るような気がする。自己主張も二人ほどしている様子がない。
・一方勇介たちも友の敵を討つために2年間の研究からライブスーツを完成させていたが……戦闘兵を相手にライブマンは苦戦している様子が目立った。ただこの辺りボルトが天才集団のエリートに対し、ライブマンの3人はそうでもない(めぐみは優等生だが勇介と丈が落ちこぼれらしい)
・初陣でもケンプら3人の天才を相手に、そうでもないライブマンが劣勢に追いやられて終わる様子も2年間の歳月がたとうとも、悪魔に魂を売って変貌した天才たちにそう簡単にかなわない。それだけライブマンとして勇介たちは逆境に挑んでいるのではと……珍しくイエローがランドライオンを駆ってレッドより見せ場でリードしている気がするが、そのランドライオンもまた窮地に追い込まれている引きも良い。どう挽回していくのだろうか。