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続編を脱稿しました

 至子と藤田がのんびり過ごすのが前半で、後半から新人がやってきます。
 至子は駒場から新人に博士号をさっさと取らせることを条件に、催眠療法室所属扱いでパートタイム臨床心理士を三笠と山科はやらされます。
 至子は博士号の取得に心を揉みながら、二人は七難八苦しながら博士号を取り、催眠療法室のメンバーに加わります。

 あらすじを大まかに書くとこんな感じの小説になりました。前半はとにかくだらだらします。もう、こんなにだらだらしてていいのかと思うぐらいだらだらします。三笠と山科が入ってきてドタバタします。
 二人とも困難を抱えていて、至子はハラハラしながら、ときには支えながら博士号を取らせます。これから催眠療法室は4人体制です。催眠療法室に4人入った段階で駒場が勝手に准教授に上げました。その話を思いっきりすっぽかしました。二人の博論公聴会に出られたのも准教授だったからです。
 後半パートでは、指導教員にクセがあると博士号を取りにくい、ということを表現したかったです。あと、個人的なトラブルを抱えています。
 二人とも、博士2年目の段階で予備審査には通るぐらいは業績がありました。すごいですよね。2本通っていたら、申請する前に1本論文を投稿して、査読中と言うことで強引に公聴会を開く裏技がありますが、通用する大学と通用しない大学があります。

 正直、博士号は修士の段階で1本は論文を通しておきたいです。そこで初めて博士に行くかどうか相談しましょう、って段階になります。2本目を通せるかどうか、それだけインパクトのある研究を現在やっているのか、それを考える必要があります。
 悲しいことに、論文を1本も通していない人は壇上に上がってはいけません。奨学金の無駄です。博士3年間で論文はたいてい1本しか通りません。論文誌になると査読期間がとても長いです。分野によっては2年とか3年とかかかります。運が悪い人は修士を卒業してから3年後に1回目のコメントが返ってきて、自主的にリジェクトするかどうか悩んでいました。査読期間が短いのも危ないです。採択率が異常に低かったり、格を上げるために質を問わず採択しているかのどちらかです。まともに査読されていない論文が掲載されている雑誌は、あまり評判は良くないです。
 なので、博士に進学した時点でリーチがかかってないと、かなり苦しい思いをします。
 逆に、指導教員が厳しくていつまでたっても卒業させてくれないケースもあります。龍谷大学は論文5報出さないと卒業させてくれないことで有名です。博士界隈では、龍谷大で博士号を取った人はマジで凄いなぁって思います。
 異色の大学もあります。JAIST、NAIST、OISTなどの先端大学院です。学部生がいないのが特徴で、研究をするためだけに作られた大学院です。つまり、修士か博士しかいないわけですね。学部生の世話をする必要もないし、修士も博士の指導を受けながら研究をさせられることもあるので、修士卒でもかなり実力があるんだろうと思います。

 大学に関する話は尽かないのですが、もし大学院(修士)に進学したい、という学部生がいたら頭に入れておいてください。博士に行くつもりなら、修士で論文を通せと。
 ちなみに添付画像は山科です。眼鏡っ娘ばかりですね。

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