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聖王国編と225話の描写について

 皆様、ここまで読んで頂き本当にありがとうございます。

 今まで、ハルが何故生きることを肯定できたのか、ナツキが何故限界を突破したのかは解説を入れなくても何となく伝えられたんじゃないかと勝手に思っているわけでありますが、流石にメルが何故限界を突破できたのかを補足しておかないといけない気がしたので、久しぶりに近況ノートに書いてみます。

 この聖王国編では、夢や希望、そして自由についてをテーマにしているつもりです。

 つらい環境の中、僕の場合は職場でしたが、ある人は学校、ある人は家庭内がそうなのかもしれません。そんなつらい環境でも夢や希望があれば、正常に過ごすことができるのだと僕は考えております。

 それに準じてスティーブン・キングの『刑務所のリタ・ヘイワース』とドン・ピアースの『クール ハンド ルーク』を作中に出してみました。

 精神の自由と夢と希望を与え、求める描写が印象的です。この2つの小説はそれらがテーマになっているのではないかと僕は感じております。

 因みに『刑務所のリタ・ヘイワース』は『ショーシャンクの空に』、『クール ハンド ルーク』は『暴力脱獄』というタイトルで映画化しております。

 そして今回、225話で詩を朗読するシーンはジャン・リュック・ゴダール監督の『アルファヴィル』という映画で、やっている演出を使わせていただきました。

 メルがゾーイーの攻撃を躱しながら詩を朗読するところですね。この詩はポール・エリュアールという詩人が発表した詩で、ゴダール監督の『アルファヴィル』ではヒロインが自我、もしくは忘れている想いに目覚める演出(僕が勝手にそう解釈してます)の1つとして出てきます。

 メルは希望を見つけ、自分と同じ境遇やそれに近い人に希望をもたらしたいと思ったみたいな感じです。詩に出てくるあなたとはもう一人の自分として捉えながら僕は読んでいます。

 これはこの物語を通して僕がやりたいことでもあります。何回も言っておりますが、この物語は過去の引きこもっている僕に宛てて書いております。

 これを読んで少しでも人生前向きに、或いは、何かに挑戦することを過去の僕に伝えたいのです。

 あと設定の補足として暗殺集団の「海の老人」のモデルは「山の老人」です。まんまです。大麻と楽園を用いて若者を暗殺者として送り込んだっていう伝説を聞いたことがあったので使ってみました。wikiで山の老人を調べてもあんまりよくわからなかったですが……この楽園という言葉が気に入りました。僕の物語の全体的なテーマが楽園(自宅やアドラー的な挑戦しないで成功も失敗もしない状態)から、出ることなので……

 皆様の☆や♡、pvはとても励みになります。本当にありがとうございます。これからも誤字や稚拙な表現を連発してしまうかもしれませんが、暖かい目で見ていただければ幸いです。

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