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あの夏がないている

またまたお久しぶりです。

いちのせです。

今回、カクヨムで初めてのコンテストに参加いたしました。

「あなたの街の物語」というコンテスト名に惹かれたのと、2000字ほどの短編であったこと、内容に自由度があるな、と思ったので、参加を決意しました。


訪れたことのある町を頭に浮かべたところ、いくつか書きたい土地はあったのですが、まず最初は山奥の田舎を舞台にしようと、岐阜県揖斐川町というところを選びました。

「あの夏がないている」というタイトルにしたのは、私自身が今年の夏に感じたことを元にしています。

今年の盆、私が親の実家でお墓参りをしたとき、墓石の後ろにご先祖さまの名前が幾人か書かれていたのです。

軍服を着た戦時中の写真が未だに居間に飾られている曾祖父、数年前になくなった曾祖母、享年0と書かれた名前もありました。

目の当たりにしたとき、「今の日本を見て、故郷を見て、そして子孫である私たちを見て、ここに名を刻んだ方々はどう思われるのだろう。悲しんでいやしないだろうか、涙を流してはいないだろうか」と思ったことが、今回の作品に繋がったような気がします。

しかし何より、私が数年前、揖斐川町で見た星空がなければ、今作はひたすらに悲観して終わっていたと思います。

首が痛くなるほど見上げていたあの時を思い出しながら書くことが出来たのは、とても良い経験なりました。

是非ご一読いただければと思います。


早速星も、さらにはレビューも書いていただいて、本当にありがとうございます!嬉しいです!

今後の励みにさせていただきます。


「実結と恋と青春の謎」など、色々と平行してますが、コンテスト期間中にもういくつか投稿出来ればいいな、と思っていますので、お付き合いいただければ幸いです。

それでは。

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