壱ノ瀬和実

シルバー&ブラック探偵事務所には二人の探偵がいる。銀色の髪がトレードマークの代表、銀色デミオこと奏実桜。全身真っ黒な高校の制服を着た、黒色ワンボックスこと箱嶌一華。二人の探偵は互…

クラスメイトの橋口海莉の眼鏡姿が大好きな僕は、もっと彼女に眼鏡を掛けてきて欲しいのだ！

子供の頃、ランドセルの色が決められているのが不満だった。

理想と現実。あの日夢見た大人は、今はまだ遠く。

三田が目を覚ますとそこは無の世界だった。現れたのは謎の天使。彼女は三田を生き返らせてくれるらしいのだが、現世へ向かうの道中は絶対に手を離さないでと言った。さもなくば……。

町役場に勤める真壁はいつものように車を走らせ限界集落の見回りを行っていた。今にも吹き飛びそうなボロ屋に住む山田宅を連日訪れていた真壁は、いつもとは違う状況に気付く――。

ブレザータイプの黒い制服は、箱嶌一華にとっては枷だった。それでも、彼女は制服を脱がない。ときにそれは、他に代えがたい鎧でもあるから。

古道春人は部屋の内見に訪れた。 その部屋は何故か、住んだ人が逃げ出すように出て行く不思議な部屋で……。

怪獣を倒すまでに設けられたリミットは三分。 それを過ぎてしまったら――。

お題「秘密」の短編です。

お題「危機一髪」 いつでもどこでもトラブルに巻き込まれてしまう男、飛鳥善一は、仕事帰りに乗ったバスで怪しい人物を目撃する。 飛鳥はトラブルにならないことを祈りながら――。

天宮禅南の元に、とある男性の事故死についてのメールが届く。 依頼者はその死が本当に事故死だったのかを疑っているように思えた。 ニュース記事、故人の情報、現場の写真を元に、その死の…

謎を解きたい！でも解けない！そんな幼なじみ水都恋(みとれん)と、いつも付き合わされる綾里七瀬(あやさとななせ)。 謎が解けない幼なじみによって、七瀬は今日も日常の謎解きに巻き込ま…

気が向いたら更新する短編置き場です。 全て一話完結ですので、どうぞお気軽にご一読ください！

市立大岐斐高校には週に一度、学校内の様々なスキャンダルを暴く校内週刊誌が刊行されていた。 その名も――週刊言責！ 教師の不祥事、恋愛スキャンダル、その他諸々、秘匿の底に沈められ「…

KAC2023ラストということで、これまでお題となったものを全て詰め込みました。

旅立ちには幸運が必要だ。だから験を担いだ。

KAC2023「筋肉」の短編です。

KAC20234の短編です。

ぐちゃぐちゃな人間関係に疲れていた俺の前に、突然一人の女の子が現れた。 会ったこともないはずのその子は、何故か俺のことを知っていて――。

いつか忘れていく、いつか必要になくなってしまう。そんな俺だけど――。

俺は一人書店に来ていた。 もしここで問題を起こしたら、起こせる自分だったら、自分の世界はどれだけ変わるのだろう。

あるときからつけ始めた一言日記。そこには感情だけを記していた。

駅前の静かな夜。女性は一人ベンチに座って缶コーヒーを握っていた。

わたしの前に突然現れた謎の建物。扉を開くとそこは、古めかしい物で埋め尽くされた不思議な店だった。店の名前は『猫の手』。店主は言う。わたしを助けてくれる何でも屋だと。

ヒーローを目指すも明らかに向いていない女性の物語。

十三歳の春、私はそれと出会った、出会ってしまった。出会わなければ良かったなんて思いたくはないけれど、出会いは問答無用に運命をねじ曲げる。

レンガ造りの美しい街マッテンガウンで起こった魔術師による殺人事件を、被害者によるダイイングメッセージから解き明かす！

ファミレスの一角で二人の男があーだのこーだの。

何気ない一言が招く疑いの目。 それは恐らく、第六感と呼べるものだったのだろう。

カクヨムグルメ小説コンテスト参加作です。

グルメ小説コンテスト応募作品です。

KAC2022 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022～ 「二刀流」をテーマにした短編です。

世界に蔓延る魔術兵器、その名も『禁じられた大魔術』。 一度発動されれば多くの命が塵と化すそれを世から廃絶すべく、和川奈月を中心に活動する組織こそが『日本魔術協会　大魔術廃絶部』だ…

今までの日々って何だったんだろう。考えたところで、そこに意味なんてないけれど。

六年ぶりに帰って来た地元で、武廣は引っ越し早々、書店でとある事件に巻き込まれる。 そこで出会ったのは、実結という名の女性だった。幼くも美しく、清純で可愛らしい、まさしく大和撫…

デジカメを片手に、少年は紅葉の名所と呼ばれる谷汲山華厳寺を訪れていた。 ひんやりとした晩秋の曇り空。少年は、そこで、不思議な一枚のもみじを見た。

先輩が卒業してからというもの、祐也にとっての下校時間は、先輩と会うためだけに存在していた。 橋の真ん中で、たったの三分。 寂しげな夏の夕暮れにも、真っ暗な冬の夜にも、祐也が勇気を…

空を飛ぶ妖怪は、学校の屋上で羽を休めていた。するとそこに、ひとりぼっちで本を読んで過ごすのだと言いながら、幽霊のような少女がやってきた。 少女は、人よりも本が、人よりも妖怪の方…

盆、「俺」は久しぶりに母の故郷を訪れた。 平成の大合併により村から町になりながら、相も変わらず退屈に溢れていた。 いずれ過去になる、山村での夏。思い出される、あの日の空。

少女は、傘もささずにネオン街を歩いていた。「わたし」は、声をかけずにはいられなかった。