『ゴミ捨て場のレイナ』は、今日配信したストーリーで、プロローグに戻って来ました。
戻って来たと言うか、辿り着いたと言うか。
原稿を書いていてこの場面に辿り着いた時は、自分自身もヘトヘトになっていました(笑)。美晴と一緒に官邸前で声を張り上げ、レイナと共にライブ会場に乗り込むために走り回っていた気分。
レイナがピアノを弾きながら想いを語るシーンは、テイラー・スウィフトのライブ動画からインスパイアを受けました。
この物語のもっともクライマックスのシーンをプロローグにしようと決めていて、それがこの場面です。
そして、この場面になったということは、もうすぐ、この長い長い旅が終わることを意味します。
執筆開始時から、連載終了まで2年5か月。
この2年5か月の間、毎日毎日レイナと美晴のことを考えていて、夢にまで二人が出てきたぐらい。
それぐらい、自分の一部になっていた物語を手放す時が近づいてきているのです。
来週、この物語は最終回を迎えます。
ああ、終わっちゃうんだ……。そう思うだけで、涙がジワッとにじんでしまう。
最終回の後は、しばらく何もする気になれないんだろうなあ。