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学術雑誌の権威とは何なのか?

2023年大晦日に書きました私の近況報告に沢山の方々が「いいね!」を下さり、心から感謝致して居ります。
あの内容を書くには勇気が要りましたが、皆様の御蔭で救われました。
コメントを下さいました御方も居られて、本当に有難うございます。
その中に、
「権威ある学術雑誌ほど査読があり、査読の無い学術雑誌が権威や信用を獲得するのは大変なので、残念だ。」
という内容のコメントを下さった御方も居られました。
その御方に今、心を込めて返信をしたためお送り致しましたが、皆様にもお読みいただきたくなり、以下にコピーさせていただきます。

<或る読者様への返信>
明けましておめでとうございます
早々の御返信、有難うございます。
御指摘の通りで、”権威ある”学術誌ほどその権威を保とうとして”厳しい”査読を行っていますが、そこまでやって狭き門を通過したはずの採択論文を20年後に調べると、20年後も「この論文の内容は正しい。真実である。」と認められるものは僅か27%に過ぎないとの報告もございました。
また、別の報告では、(分野や論文内容にもよりますが)10~20年後に「正しい。真実である。」として生き残る論文は10%以下。50年後には数%になるとの報告もあります。

アーネスト・ウェゲナーの大陸移動説を却下した様に、多くの命を救い得る発見を却下してまで守った”権威”とは何だったのか・・・結局20年後には、そうして査読者によって選ばれた論文の72~90%が「真実ではなかった」と判明し淘汰されていくという報告もあるのに。

だから私は、たった一人の査読者に委ねるのではなく、自由に投稿出来る様にして、皆が見ることが出来、皆が自分で判断して検証・追試を行う機会を確保出来る様にする「文章投稿サイト」方式を学会や学術誌にも導入すべきだと思うのです。

今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

6件のコメント

  • ことよろです
    確かにそういう物に限らず、ただ1人の意見により日の目を見ないものの何と多い事か
    勿論判っている人間による事前の選別は必要ですが、その人間が必ずしもそういう感情に基づかない公平な選別を行っているとは限りませんしねー
    無論小説と違い医学論文は人の命がかかるからこそ慎重に、というのも判るますが、他の全ての医学者に見る機会すら与えられないというのは流石に、ねー

    そういう意味で小説は、こういうサイトもでしょうし、同人誌という形でも、自費出版という形でもまだ人目に触れる機会がある分ましかもですね
    稲邊様の作品も(自分はまだ全部読めてないのでアレですが^p^)やはり人に見て貰える、そして宣伝して貰えるこういうサイトの恩恵は高いですよねー
    現状でももっと評価が高くてもおかしくない出来ですし、もっと積極的な宣伝行為をしていくのもいいかとー
  • あるまん様 御侍史

    今年も何卒よろしくお願い申し上げます。
    いつも私が心細い時に現れ、勇気づけて下さるあるまん様・・・白馬の騎士の様に頼もしいです。
    元旦早々、この上ない御言葉を賜り、幸せな気持ちでいっぱいになりました。
    さらなる御活躍を心からお祈り申し上げます。
    今年も御指導何卒よろしくお願い申し上げます。
    (ガス屋さんの方は、まだ手つけず・・・)
  • 明けましておめでとうございます。

    難しい問題ですよね。
    完全に開かれた世界にしてしまうと悪用される危険性もありますが、閉鎖すると埋もれてしまう知識も出てくるわけで……。

    スポーツの世界は開かれている結果、どんどん変化していますけれど、似たような変化が社会で起きれば、社会不安を招くところもありますし、適当な線引きをどこですれば良いのか、迷うところです。
  • 先ほど書き忘れてしまいました。
    この記事には関係ないのですがコメントいたします。

    去年は、稲邊 富実代さま、飛躍の年だったのではと思っています。カクヨムコンで多くの方に作品を知ってもらい、多くの「いいね」がつけられるようになったようですね。

    何事も誠意を持って、続けていくことが何よりも重要ななのだなと、改めて感じました。

    そして昨年、私んも体を心配してくださり誠に感謝いたしております。
    これからはもっと気を付けて生活していこうと思います。

    今年もよろしくお願いいたします。
  • 天のまにまに様 御侍史
    A Happy New Year!
    いつもながらあたたかい御言葉、涙がこみ上げました。
    本当におっしゃる通りで、2023年は私にとって生涯忘れられない年になりました。 まにまに様に巡り会えたことも、私にとってこの上ない大きな幸せでございます。

    2023年、国政を志す私は候補者公募を11受けて、全て書類審査で門前払いにされました。
    どれも納得のいかない内容でした。
    そもそも私がなんで自分の地元以外の選挙区の公募を受けねばならないのか・・・これ自体、理不尽な背景がございます。
    さらに、年末の日本医師連盟推薦候補公募は、あまりにも不当な結果でした。
    だから、普通なら散々な年だったはずの2023年・・・でも、年末に振り返ってみて、私は幸せな気持ちでいっぱいになりました。
    それは、諦めていたこの作品を初めて世に問うことが出来たから。
    そして、この作品が私如きの力で創れるものではないと感得できたから。
    そして、カクヨムを通して、まにまに様はじめ沢山の素晴しい仲間に巡り会うことが出来たから。
    そう思っていたところへ、まにまに様からまさしくタイムリーに素敵なメッセージをいただけて、幸せでいっぱいになりました。

    きっと神様が
    「もっともっと勉強して力をつけてから国政へ出ろ。
    よほど力をつけないと国民を守れないぞ。」
    とおっしゃっているのだと思います。

    まにまに様の筆は、魂は、生きざまは、多くの人々を救う天命がございます。
    長生きなさいますことこそ天命とお考え下さいませ。
    どうぞくれぐれも御身御大切になさって下さいませ。
    本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
  • 川野遥様 御侍史

    明けましておめでとうございます
    早々のコメント、、有難うございます。
    川野様の御蔭で今日もいろいろ調べました結果、新発見がございました!
    先ほど、それをまとめて「近況ノート」に「プレプリント・サーバー」というタイトルで投稿させていただきました。
    川野様に心から感謝致します。
    以下にコピーさせていtだきます。
    今年も何卒よろしくお願い申し上げます。


    「プレプリント・サーバー」
    査読について大晦日に私が思い切って書いた「近況ノート」に沢山の方々が御支持や御意見をお寄せ下さり、心から、心から感謝致します。 
    感無量です。

    論文(もちろん査読付き)を書き慣れている方々は、しばしば「論文のお作法」とか「それは“論文のお作法”に反する」といった言葉を口になさいます。
    そんな“お作法”を重視するために、査読を通って論文が世に出るまでには何か月も何年も要するのです。
    これは、海外では非常に問題視されてきました。
    遂に、新型コロナのパンデミックに際し
    「とても、こんなのではやっていられない。
    コロナと戦う医療の実戦の現場には、役立たない。」
    という声が噴出し、査読前論文(プレプリント:まだ査読を通っていない論文)をインターネット上で公開するサーバー「プレプリント・サーバー」が世界的に急速に発展しました。
    「プレプリント・サーバー」は、まさに文章投稿サイトに近い形で、パンデミック以前から工学などの分野で急成長しましたが、パンデミックで一気に爆発的に発展したのです。
    しかし、日本からはプレプリント・サーバーへの投稿は僅少だった。
    日本だけ別世界にいた感があります。
    そこで2022年3月24日、日本語の論文を投稿できるプレプリント・サーバー「Jxiv(ジェー・カイブ)」が登場しました。
    これで日本からもプレプリント・サーバーへの投稿が増えることを期待して。
    しかし、「J xiv」への投稿数も僅少・・・
    実は、私も今日(2024年1月2日)調べて、初めてその存在を知りました。
    全然、日本ではプレプリント・サーバーが知られていない。 育たない。
    その理由としては、論文をプレプリント・サーバーで公開しながら査読を待つのが海外では一般的ですが、日本ではプレプリント・サーバーに投稿した論文の査読を拒否する学会や学術誌が少なくないことを挙げる方々も居られます。

    “お作法”を重視し何か月も何年もかかる査読を尻目にプレプリント・サーバー(原理は文章投稿サイトと同じ)が世界では急成長している・・・この事実を知っただけでも胸が熱くなりました。
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