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「クエビコは知っている」あとがき的な物。

芝迅です。
久々の更新になりました。相変わらず短編は不思議な雰囲気のものを書いています。
今回の「クエビコは知っている」は、前作の「午前三時の白昼夢」に対して「これ(午前三時の白昼夢)は、まだ作品として広げられるかもしれない」みたいなコメントをいただいたのを受けて書いたものになります。多分、そのコメントくれた人の言ってた広げ方とは違うと思うんですけど……。
ただ、個人的に元ネタのあった″アレ″の方が話を広げやすかったと言う単純な理由です。

以下はネタバレにもなりかねないので、作品読んでいただいてからのお読みになっていただければと思うのですが……。
お察しの方もいるかもしれませんが、「午前三時の白昼夢」とのリンクは、「黒炭の季節」に出てくる迷い人のシーンです。ここで、前作で想定してた日付なんかも種明かししたような形になりました。かなりぼやかした書き方ですが……。
前作を読んでいて察しのいい人は「あぁ、やっぱりクエビコってあれのことだったんだ」と思うかもしれません。その前に既に匂わせる要素をさりげなく入れているので、前作を読んでない人でも「クエビコってあれじゃね?」ってなるくらいにはなっている……はずです、多分恐らくきっと(かなり弱気)。
因みに、クエビコと言う名称はもともと「久延毘古」と書きます。古事記に出てくる神様の名前です。やはりこういう、神話や民俗学の要素が絡んでくるのは好きですね……。
この手の短編は本当に自由に書いておりますが、誰かの心に止まれば幸いと思います。

さて、ではまた次の作品でお会いできますように。ではでは。

2018.06.01

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