芝迅みずき

【あらすじ】 　少女カグヒメは、祖父母から「始祖」と呼ばれ、そのことに対して不満を感じつつ山奥で祖父母と共に暮らしていた。 　ある日、一人遊びをしていたカグヒメは、突然現れた水神…

入学式の前日、瞳は近所の神社で少年と居合わせる。翌日、学校でその少年、清和と再会した瞳。しかし、何故か清和は彼女を避け、突き放そうとする態度ばかりで……。 二人の出会いからすべて…

友達と喧嘩をして、泣きながら帰ってきた日。お母さんは私の頭をふわりと撫でて言った。 「それじゃあお母さんが、泣き虫なリカをにっこり笑顔にさせる魔法をかけてあげようね」

クエビコは海を越えた日の沈む先の、四つ辻鳥居の向こう側にある、黄金が実る畑に突っ立ている。 そこから動いたことなどないだろうに、あらゆることを知っていた。天気の移り変わりから、そ…

――すべてが現実だったのか、はたまたすべてが夢だったのか。 しんと冷えた、ある日の真夜中に起こった、不思議な出来事。

――その日夜遅くまで起きていたのは、本当に偶然だった。 リビングで読書に耽っていた僕に降り注ぐ、ある夜の不思議な物語。