昨年は、まるで何かに怯えるように止まることなく書いていたので、今年は一度止まった場所から、もう一度時計の針を動かすことが不安でした。
もう誰にも振り向かれないかもしれない。
久しぶりに新作を上げることが、思った以上に怖くて仕方なかった。
読んで下さった方々、また、感想や★♡やレビュを、ここ+Twitter上でお寄せ頂いたことに感謝しています。
相変わらず呆れる程に、自己中心的な文章しか書けないけれど、それでも、私は何かを書いていないと壊れてしまいそうです。
***『海のdoll』にレビュ頂きました。そのお返事。
想。さんより
- さざめく波のような
「波のようにゆらゆらと揺らめく主人公は、一体どこに辿り着くのか。それとも座礁してしまうのか。」
10代の不安定さに共感して下さって、ありがとう。
座礁してやり直してもいいかもしれない。本気で何かを求めるのなら。
この作品をすきと言ってくれたこと、嬉しかったです。
純太さんより
- そして、少女は海になる。3人の愛が絡み合う一夏の物語
すてきな紹介レビューをありがとうございます。(さすがグッドレビュワーさま。)
「18歳の遥果は、人の悪意ある視線に晒されることを疎み、教室では透明になろうとしている。」この一文だけですっと情景が映し出されました。
遥果の切迫された焦りや迷いが打ち出せていればいいなと思っています。生きること、寄り添うこと、たべること。全てが胸を掴みそうな気持ちだったのです。
九藤 朋さんより
- 海の人形は孤高に愛される
「遥果の海のように揺れ動く感情は彼女一人だけのもので、誰にも支配されることはない。愛を交わしながら、それでも彼女は屹立としているように見える。」
ありがとうございます。大切に噛みしめています。遥果という少女は、もうとっくに自己確立しているかもしれません。
でもそれは、まだできたばかりの揺れ動く大地と同じで、人との関わりの中でまた変わっていくのかもしれない。なんて思っています。
finfenさんより
- 誰もが、泡にかわる時代の、薄い水色に包まれたストーリィ
わがままを言いまして、ここに連れて来てしまいました。でも、海と恋を知るあなたに読んでほしくて。すてきな言葉たちの贈り物をありがとう。
「漂っているようで、オールで激しくあがいて、飛び出そうとしてる。目的地なんて見えてない。誰にも。すべてを泡に変える、その青さ、その結果。」
私、溺れそうだったのかもしれません。笑 私の話に恋をして下さるの、嬉しい。次も、その次もそう思ってもらえる作品を書いていきたいです!
凪乃音さんより
-劣情と、愛情と、その表情と、この感情と、海と、美しさと、切なさと
「歪で、怖くて、気持ちが悪くて、いなくなってしまいたくて、そのくせきもちよくて、大切で、欲しくてしょうがなくて」
ありがとうございます。色々なものを内包してみたくて、私が書くものはいつも欲ばりかもしれません。それをたくさん感じ取って頂いて、表現して下さいました。
大きな海のうねりに取り込んでしまいたい。そんな気持ちになりました。
結城かおるさんより
- ひりひり。ちりちり。
「短く畳みかけるようなモノローグでもって、少女の硬質で、もろそうで、強靭そうでもある内面が描かれる。彼女の、一点を凝視したかと思えば、性愛のただなかにあってもどこかふうっと遠くを見ているような眼差しが印象的。」
ズキューン。わぁー。そんな風に感じて頂けたなんて、ほんとに光栄です。なんてすてきなコトノハなのでしょう。
また自分の中の引き出しを開けて、色々我楽多も含めて発掘してみたいと思います。
*みなさまのレビュー文があまりに素晴らしくて
わたくし、どこかの海岸に打ち上げられそうです!
ありがとうございました ♡ 六月より愛をこめて。